仲の良い学校の先生のAさんから、「こままささん、帰省されているのならばちょっとお話を意見を聞かせてもらえませんか」というメールが入りました。
どういうことか訊ねると、先頃全国で学力テストが行われたのですが、その結果、全都道府県中で北海道は小学校が46位、中学校が44位だったのだそうで、そのことに大変な危機感を感じているとのこと。
参考 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%83%BB%E5%AD%A6%E7%BF%92%E7%8A%B6%E6%B3%81%E8%AA%BF%E6%9F%BB#.E8.AA.BF.E6.9F.BB.E7.B5.90.E6.9E.9C
「こままささんは掛川で生涯学習のまちづくりに触れてこられたので、そう言う観点から北海道の教育をどうしたらよいでしょうかね。同じくこのことを考えている大学の先生と三人でお話をしたいのですが」
そう言うことならばもう少し詳しいお話を聞かせていただきましょう、ということで札幌の北部にある、北海道教育大学札幌分校まで行ってきました。旭川へ行くときはいつも通る道ですが、大学の中へはいるのは初めてです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ca/eeff35503253bc9671462984898c3416.jpg)
* * * * *
大学ではMさんといういかにも優しそうな先生にお会いしました。M先生も、北海道の教育の現状に関して「全国で46位とは、このままでは北海道は沈没する」と強く憂いている教育者のお一人です。
まずは「こままささん、大変です。北海道が全国でも有数の学力低下地域だという事はご存じでしたか?」とAさん。
「そう言えば、新聞かネットで見たことがあるような気がしましたね。しかし順位があることですから、一位があれば最下位もあると考えて良いのではないでしょうか。問題は、この結果を分析してなにが問題かを具体的に認識することだと思いますがいかがですか」と私。
するとM先生が「おっしゃるとおりです。しかし教育界としてはこの現状をどのように改善して行くかが問われると考えていて、そこでいろいろな方にご意見を伺っているところです。伺った内容はなんらかの形でまとめて、現状の問題意識を世に問いたいと思っているのです」
私「なるほど。東京で生活をしていると、北海道はどこか豊かになってしまっていて、この先何を目指して頑張るのかという情熱に欠けているようにも思います。しかし今の豊かさは先人たちの努力のたまものであり、今の我々がこの恩恵をむさぼるだけでは次の世代のために良い社会を残せないのではないかと心配です」
Aさん「北海道は開拓精神で開かれたフロンティアスピリットがあるとは思いませんか」
私「我々の祖先は故郷を離れて新天地を求めて北海道を幸せの大地にしましたが、子孫である我々は新天地を求めなくなってしまったのではないでしょうか」
Aさん「教育界にご意見はありますか」
。私「この結果は北海道にとって、教育界だけではなく地域力や家庭力、さらにはまちづくり行政なども含めた総力戦でなくては勝てない戦いだと思います。もっと問題意識の輪を拡大させることが必要だと思います。そういう意味では、数人の方に意見を聞いてまとめあげてしまうよりは、この手のインタビューをもっと多くの方にして、各人になにができるかを問うてはいかがですか。そうした方がより多くの人がこの問題の関係者になる一番の近道だと思います」
問題をただお知らせするだけではなく、この問題の渦中に多くの人を巻き込むようなムーブメントが必要です。それには、書いたモノを渡すよりも一人一人に関係者として考えてもらうような関係性を築くことが大切。
小学校46位や中学校の44位も嘆く材料ではなく、問題意識を高めるのにはちょうど良い話題性があるというものです。
中央での様々な議論は何を読んでも、日本には人材しか資源はない、しかも少子高齢化によって数が減る分を補うだけの生産性の向上が求められています。
やはり学校では知識や応用力など求められる学力と総合的な人間力を養うことが期待されています。
さて、教育関係者以外の一道民としてできることは何でしょうか?考える以上に実践することが求められます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
どういうことか訊ねると、先頃全国で学力テストが行われたのですが、その結果、全都道府県中で北海道は小学校が46位、中学校が44位だったのだそうで、そのことに大変な危機感を感じているとのこと。
参考 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%AD%A6%E5%8A%9B%E3%83%BB%E5%AD%A6%E7%BF%92%E7%8A%B6%E6%B3%81%E8%AA%BF%E6%9F%BB#.E8.AA.BF.E6.9F.BB.E7.B5.90.E6.9E.9C
「こままささんは掛川で生涯学習のまちづくりに触れてこられたので、そう言う観点から北海道の教育をどうしたらよいでしょうかね。同じくこのことを考えている大学の先生と三人でお話をしたいのですが」
そう言うことならばもう少し詳しいお話を聞かせていただきましょう、ということで札幌の北部にある、北海道教育大学札幌分校まで行ってきました。旭川へ行くときはいつも通る道ですが、大学の中へはいるのは初めてです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ca/eeff35503253bc9671462984898c3416.jpg)
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大学ではMさんといういかにも優しそうな先生にお会いしました。M先生も、北海道の教育の現状に関して「全国で46位とは、このままでは北海道は沈没する」と強く憂いている教育者のお一人です。
まずは「こままささん、大変です。北海道が全国でも有数の学力低下地域だという事はご存じでしたか?」とAさん。
「そう言えば、新聞かネットで見たことがあるような気がしましたね。しかし順位があることですから、一位があれば最下位もあると考えて良いのではないでしょうか。問題は、この結果を分析してなにが問題かを具体的に認識することだと思いますがいかがですか」と私。
するとM先生が「おっしゃるとおりです。しかし教育界としてはこの現状をどのように改善して行くかが問われると考えていて、そこでいろいろな方にご意見を伺っているところです。伺った内容はなんらかの形でまとめて、現状の問題意識を世に問いたいと思っているのです」
私「なるほど。東京で生活をしていると、北海道はどこか豊かになってしまっていて、この先何を目指して頑張るのかという情熱に欠けているようにも思います。しかし今の豊かさは先人たちの努力のたまものであり、今の我々がこの恩恵をむさぼるだけでは次の世代のために良い社会を残せないのではないかと心配です」
Aさん「北海道は開拓精神で開かれたフロンティアスピリットがあるとは思いませんか」
私「我々の祖先は故郷を離れて新天地を求めて北海道を幸せの大地にしましたが、子孫である我々は新天地を求めなくなってしまったのではないでしょうか」
Aさん「教育界にご意見はありますか」
。私「この結果は北海道にとって、教育界だけではなく地域力や家庭力、さらにはまちづくり行政なども含めた総力戦でなくては勝てない戦いだと思います。もっと問題意識の輪を拡大させることが必要だと思います。そういう意味では、数人の方に意見を聞いてまとめあげてしまうよりは、この手のインタビューをもっと多くの方にして、各人になにができるかを問うてはいかがですか。そうした方がより多くの人がこの問題の関係者になる一番の近道だと思います」
問題をただお知らせするだけではなく、この問題の渦中に多くの人を巻き込むようなムーブメントが必要です。それには、書いたモノを渡すよりも一人一人に関係者として考えてもらうような関係性を築くことが大切。
小学校46位や中学校の44位も嘆く材料ではなく、問題意識を高めるのにはちょうど良い話題性があるというものです。
中央での様々な議論は何を読んでも、日本には人材しか資源はない、しかも少子高齢化によって数が減る分を補うだけの生産性の向上が求められています。
やはり学校では知識や応用力など求められる学力と総合的な人間力を養うことが期待されています。
さて、教育関係者以外の一道民としてできることは何でしょうか?考える以上に実践することが求められます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)