北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

神楽坂での店探し

2008-09-12 23:57:04 | Weblog
 友人に誘われて、神楽坂で一杯やろうということになりました。

 神楽坂は、メインストリートを何度か自転車で走ったことがあるものの、飲んだことはなかったので、二人で面白そうな店を探すことに。

  

 ここで言う『面白そうな』というのは、①チェーン店ではないこと、②地場に根ざしていそうなところ、③何かこだわりがありそうなこと、といったようなイメージのことです。

 普段だったらどこでも良いお店にひょいと入るところですが、敢えて『面白そうな』お店を探してみると、案外これがありません。

 そもそも、木造二階建てなんて建物もなくて、大概は上がマンションになったビルの一階で商売をしています。

 看板の文字はあいだみつを風の面白文字で書いてはいるものの、メニューやお酒の品揃えは豊富にあって、却ってどこでも食べられそうなものばかり。

 東京でそういうのとは違うところを探そうなどという試みは、贅沢と言えば贅沢なのかもしれません。しかし、そろそろ世間の飲んべえ達も、どこでもそれなりの料理は出せることに気づき始めているということ。

 食べたり飲んだりの料理以上のプラスαとして、本物の街並みや、雰囲気を出すためのデザインではない本物の店構えが価値になり始めているということなのではないかと思っているのです。

 上がビルになったのではもう本物の街並みとは言えないのでしょう。
 壊したものは大きいんだな。

    ※    ※    ※    ※

 なんだかんだ言いながら歩き回り、最後にお客が一人もいない焼鳥屋さんへ入りました。

 このお店、メニューが焼鳥やおぼろ豆腐、刺身に取り鍋など、実に少ないのでした。ビールもビンビールしか置いてない…。板さんは「あまりメニューを増やしても美味しくお出しできないものですから」と恐縮していましたが、これはこれでお店のポリシー。

 「へー」と思いながら出された焼き鳥盛り合わせが、これは美味!おぼろ豆腐の冷や奴も味がある。

 メニューが少ないとお客さんが寄りつかないのかも知れませんが、我々にはこれはとんだ拾い物。一瞬心の中でメニューの少なさにがっかりしたことを恥じました。

 まだまだ探せば面白いお店はあるものです。

 一期一会のつもりで良い店を開拓し続けなくては。 
コメント
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