北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

小田原のまち巡り

2008-09-15 23:31:33 | Weblog
 思い立って小田急線を乗り継いで、小田原のまち巡りをしてきました。

 小田原は二宮尊徳の生まれた地で、尊徳さんの生家を訪ねたことはあるものの、小田原城や街並みを見たことはなかったのです。報徳二宮神社もお詣りしなくては。

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 小田原のまち巡りは観光レンタサイクルで決まり。駅から数百メートルの小田原城の中に見聞館という建物があって、そこで自転車が借りられます。レンタル料が300円で保証金が1000円、安いなあ。

 

 受付の女性に「小田原の町はどこを見ると良いでしょうか」と訊ねてみると、「そうですねえ、港で食事を取るのも良いですし、まちなかには街かど博物館という地場産業を紹介してくれるお店もありますよ。もちろんお城もね」とのこと。

 なるほどー、それではまず港の方へ向かいましょう。

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 小田原港にはたくさんの釣り人が訪れていました。港の回りには地場の魚を食べさせてくれる新しめのお店もあって、若い人たちで賑わっていました。

 しかし面白い食堂はないものかと探してみると、市場の二階に食堂がありました。ここのハマチの釜の塩焼き定食(750円)が絶品!絶妙な焼き加減と塩加減が最高です。

 

 

 

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 街かど博物館は老舗のお店が商売や産業の歴史を紹介してくれるというもの。鰹節屋さんやかまぼこ屋さん、お菓子や木工芸品まで多彩なお店が、店の前に幟を立てています。小田原は東海道有数の宿場町で、伝統あるお店が充実しているのがウリ。ゆっくりと見物してみるのも良いですね。

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 小田原には室町時代からいろいろなお城が出来て移り変わっているのですが、江戸時代の天守閣は明治初期に取り壊され、今あるのは昭和35年に鉄筋コンクリートで復元されたもの。

 中は北条氏と小田原の歴史や昔の武具や道具などを紹介する展示館になっています。屋上からは天気が良ければ伊豆半島から三浦半島までが一望なのだそう。今度は冬が良いかな。

 

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 さて今日の目的は報徳二宮神社。こちらは明治27年に創建された、いわずと知れた二宮尊徳を御祭神とした神社。 

 江戸後期の農村指導者だった二宮尊徳の遺徳を慕って、周辺の報徳社の関係者が集まってここ小田原城内に作られたのです。

 

 昔の日本人は、素晴らしい功績を残した人を尊敬するあまりよく神様として祀ったものです。日露海戦で勝った東郷平八郎も東郷神社として祀られています。

 ここ報徳二宮神社もそんな一つですが、尊徳先生が活躍した各地で、二宮神社や報徳神社が出来上がっているので、報徳運動の活動団体の報徳社は宗教法人と間違えられがちなのです。

 思想家といえばそうですが、宗教家とは一線を画した二宮尊徳。彼は自分自身の教えを「神儒仏正味一粒丸」と言っていて、神道と儒教と仏教の教えが渾然一体となったものだ、という趣旨のことを言っています。

 今日もアメリカの証券会社であるリーマンブラザーズが破産しました。激動の時代こそ、「分をわきまえる」という生き方の基本に立ち返りたいものです。 

 
コメント
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