雨が降るんだか降らないんだか、すっきりしない空模様。夜になってから雷が鳴り始めました。まだ夏なのかもう秋なのか…。
相撲界がまたまた大麻疑惑に揺れていますね。相撲協会が若ノ鵬の大麻事件を重く見て、重量以上の力士全員に抜き打ち検査を行ったところ、なんと理事長である北の湖部屋の十両白露山(26)と、大嶽部屋の幕内露鵬(28)のロシア人兄弟から大麻の陽性反応が出たとのこと。
簡易検査での大麻検出ではなにかの間違いかも、と思った私も、世界反ドーピング機関(WADA)が国内で唯一公認する検査機関である三菱化学メディエンスの検査結果だという報道でがっくり。
しかしもっと驚いたのは、実は日本の大麻取締法は、大麻を所持することは犯罪になるものの、覚せい剤取締法と違って、使用についての規定がないことから、大麻そのものが発見されないと罪に問えないことが多いのだとか。
つまり、大麻を吸飲しただけでは罪にならないのだそう。へ~、そうなんだ。ザル法ですな。
※ ※ ※ ※
そしてそのためか、北の湖理事長は「本人が否定しているんだから本場所にも出させるつもり」と強弁をしていて、マスコミから強い批判を浴びています。
本人たちは「絶対にやっていない。なにかの間違い。検査を信用しない」と言っていますが、さらに検査が進めば検出される成分の量で、他人の吸った大麻の煙が間接的に体内に入ったものなのか、それとも自らの意思で吸ったかが分かるとのこと。
現段階ではまだ最終的な科学的根拠が出そろっていない状態といえるでしょう。
そういう意味では、限りなく黒に近かったとしても、証拠がもっと揃うまで軽々しい判断は慎むべき。また、「もしそれが本当だったら…」といった仮定の話で貴乃花親方から「秋場所は…」という発言を引き出して騒ぐというのもやりすぎ。賢明な相撲ファンとしては、もう少し冷静に推移を見守りたいところです。
※ ※ ※ ※
しかし(!)、とは言いながら(!)、「本人も否定しているから信じたいし、法律に触れなければ構わない」と言って、いけしゃあしゃあとしている(風に見える)のはいささか世間の感覚からずれている感じ。
法律以前に、遙かに厳しい規律が求められ、それ故多くのファンの憧れを集めるのが大相撲であるはず。
そもそも伝統ある角界ではここのところ「礼儀」や「品格」が落ちてきたという批判が増えてきています。そしてその原因が、外国人力士が増えたことと
師匠が甘やかすからだ、という声も聞かれます。
今では両横綱をモンゴル出身者が占め、琴欧州を始めヨーロッパの力士も増えました。私も土俵が国際化したように思っていましたが、そもそも柔道のように国際的な競技ではないのだから、国際化するよりはもっと本来の日本化を進めるべきなのかも知れません。
私も080526に「グローバルするということの意味」
という記事を載せて、「今や日本文化を担ってくれているのは外国人力士」ということを心理的開放のように書きました。
しかしそもそも成績による強さだけではなく、横綱や大関など番付に見合うの「品格」があるかを踏まえて理事会で推挙され、それを本人が決意と覚悟を持って「謹んでお受けする」という形式こそとても日本的な事柄なのかも知れません。
成績は数字で目に見えるけれど、品格は回りの大勢の納得という、なにやら不可解な要素を残しています。グローバリズムの考えからすると「基準を明確に示せ」ということになるのでしょうが、その基準が「回りが認めること」というのではグローバリズムには馴染みそうもありません。
「それが日本ですがなにか?」と言って欲しいところですが、「これが相撲界ですがなにか?」と開き直っているようではね。徹底的に品格を求める教育を進めるべきかも知れません。
おっと、相撲界だけではありませんがね。
※ ※ ※ ※
「火は一発で消すべし」という危機管理の鉄則に失敗した相撲界、ごたごたがちょっと尾を引きそう。
国技館裏の野見宿禰(のみのすくね)神社が悲しそうです。
相撲界がまたまた大麻疑惑に揺れていますね。相撲協会が若ノ鵬の大麻事件を重く見て、重量以上の力士全員に抜き打ち検査を行ったところ、なんと理事長である北の湖部屋の十両白露山(26)と、大嶽部屋の幕内露鵬(28)のロシア人兄弟から大麻の陽性反応が出たとのこと。
簡易検査での大麻検出ではなにかの間違いかも、と思った私も、世界反ドーピング機関(WADA)が国内で唯一公認する検査機関である三菱化学メディエンスの検査結果だという報道でがっくり。
しかしもっと驚いたのは、実は日本の大麻取締法は、大麻を所持することは犯罪になるものの、覚せい剤取締法と違って、使用についての規定がないことから、大麻そのものが発見されないと罪に問えないことが多いのだとか。
つまり、大麻を吸飲しただけでは罪にならないのだそう。へ~、そうなんだ。ザル法ですな。
※ ※ ※ ※
そしてそのためか、北の湖理事長は「本人が否定しているんだから本場所にも出させるつもり」と強弁をしていて、マスコミから強い批判を浴びています。
本人たちは「絶対にやっていない。なにかの間違い。検査を信用しない」と言っていますが、さらに検査が進めば検出される成分の量で、他人の吸った大麻の煙が間接的に体内に入ったものなのか、それとも自らの意思で吸ったかが分かるとのこと。
現段階ではまだ最終的な科学的根拠が出そろっていない状態といえるでしょう。
そういう意味では、限りなく黒に近かったとしても、証拠がもっと揃うまで軽々しい判断は慎むべき。また、「もしそれが本当だったら…」といった仮定の話で貴乃花親方から「秋場所は…」という発言を引き出して騒ぐというのもやりすぎ。賢明な相撲ファンとしては、もう少し冷静に推移を見守りたいところです。
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しかし(!)、とは言いながら(!)、「本人も否定しているから信じたいし、法律に触れなければ構わない」と言って、いけしゃあしゃあとしている(風に見える)のはいささか世間の感覚からずれている感じ。
法律以前に、遙かに厳しい規律が求められ、それ故多くのファンの憧れを集めるのが大相撲であるはず。
そもそも伝統ある角界ではここのところ「礼儀」や「品格」が落ちてきたという批判が増えてきています。そしてその原因が、外国人力士が増えたことと
師匠が甘やかすからだ、という声も聞かれます。
今では両横綱をモンゴル出身者が占め、琴欧州を始めヨーロッパの力士も増えました。私も土俵が国際化したように思っていましたが、そもそも柔道のように国際的な競技ではないのだから、国際化するよりはもっと本来の日本化を進めるべきなのかも知れません。
私も080526に「グローバルするということの意味」
という記事を載せて、「今や日本文化を担ってくれているのは外国人力士」ということを心理的開放のように書きました。
しかしそもそも成績による強さだけではなく、横綱や大関など番付に見合うの「品格」があるかを踏まえて理事会で推挙され、それを本人が決意と覚悟を持って「謹んでお受けする」という形式こそとても日本的な事柄なのかも知れません。
成績は数字で目に見えるけれど、品格は回りの大勢の納得という、なにやら不可解な要素を残しています。グローバリズムの考えからすると「基準を明確に示せ」ということになるのでしょうが、その基準が「回りが認めること」というのではグローバリズムには馴染みそうもありません。
「それが日本ですがなにか?」と言って欲しいところですが、「これが相撲界ですがなにか?」と開き直っているようではね。徹底的に品格を求める教育を進めるべきかも知れません。
おっと、相撲界だけではありませんがね。
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「火は一発で消すべし」という危機管理の鉄則に失敗した相撲界、ごたごたがちょっと尾を引きそう。
国技館裏の野見宿禰(のみのすくね)神社が悲しそうです。