北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

家電芸人の影響

2009-11-09 23:36:20 | Weblog
 最近のテレビはお笑い一つ取っても、かつてのドリフターズやコント55号などのように事前に制作側がきっちりと作り込むようなものがほとんどなくなりました。
 
 それだけ制作にお金を掛けられないという事情もあるのでしょうが、かわりに一般化してきているのが、芸能人を数多く並べて一人一人に面白い話しをさせて時間を稼ぐというスタイル。

 ひな壇のように並べられるところからこうした芸人さんたちを「ひな壇芸人」とくくる言い方もありますが、芸人一人一人の才能と話術が如実に表れます。

 お笑いでも作り込んだ漫才を見せるよりは、こういう集団の中で指名をされて面白い話しをするというのがひとつの才能なのでしょう。

 ところでこうしたひな壇芸人さんたちを集めて、さらにどんなテーマで話しをさせるか、という企画すら芸人たちにやってもらって受けているのが「雨上がり決死隊」が司会を務める「アメトーク!!」という番組。

 この中で今ホットに受けているのが「家電芸人」というジャンル。これは家電製品には大いにこだわりがある、という芸人さん達を集めて存分に家電の話題で盛り上がるというもので、元々はペナルティのヒデの企画。

 これに賛同して集まるっているのが品川庄司の品川、チュートリアルの徳井、土田晃之、劇団一人などの面々。

 彼らの家電に関するこだわりトークは大いに笑えるのですが、実はこれがまた意外な宣伝効果を呼んでいるのだという面白い記事がありました。
 

---------- 【ここから引用】 ----------
“家電芸人”頼みで消費者の反響アップ!~カカクコム調べ
 http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/articleid=472900/

 カカクコムは、同社購買支援サイト「価格.com」のアクセスデータから家電芸人のパフォーマンスによるページビュー(PV)の変化について調査結果を発表。家電芸人がテレビやラジオなどで紹介した家電製品のPV数は増加するが、製品の取り上げ方と情報の新鮮さによってその反響が左右されることがわかった。

 同調査は、月間約2,000万人が利用する同サイトのアクセスデータや価格情報などを集計・分析したもの。これによると、テレビ番組「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク」(テレビ朝日/毎週木曜放送)で10月8日に「アメトーーク!秋のイケてる家電芸人 エガポイント還元SP」コーナーが放映されると、紹介された家電製品に関する同サイトのPVが増加したという。なお、家電芸人とは、家電に詳しいお笑い芸人をいう。同番組で自分のお気に入りの商品を紹介する企画コーナーから生まれた。

 家電芸人がそれぞれお薦めの家電製品を紹介していくなか、特に同サイトのPVに影響を与えたのはヤマハ製のホームシアターシステム「YSP」シリーズ。同サイトの「ホームシアター スピーカーカテゴリのメーカー別PV数推移」によると、ヤマハに関するPVのみが同放映時期に急激に伸びた。これは同放映でお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実氏が、同シリーズについて約4分にわたり猛烈プッシュしていた影響であると同サイトでは推測している。

 (以下略)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 冒頭でも述べたように、もはやテレビ番組は数多く芸人を集めて数打ちゃ当たるようにしゃべらせておき、あとから面白いところを編集で切り取る、というやり方がすっかり定着しました。

 クイズ番組もある種そういうところがありますが、バラエティ番組ともなるともうそんなのばっかり。

 それでもこうして番組の中で触れた商品に検索が集まるというのですから、まだまだテレビの影響力は馬鹿に出来ません。

 それだけ影響があるのだから、しっかりした番組作りもしてもらいたいと思う人も多いのですが。

 ネットを利用しながらテレビを見られる人たちならば、どのテレビ局が何を強調してその一方で何には触れようとしないのか、ということが分かりますし、そういう情報にも触れられます。

 しかし、新聞とテレビだけがメディアだと信じていたり、ネットが苦手、という人たちには何が隠されているのかがなかなか分かりづらいのだと思います。

    ※    ※    ※    ※

 美味しい食事を提供することを、食材を求めて野山を走り回ることから「ご馳走」と言います。

 美味しい食材を求めるのと同じくらい、上質の情報を得るためには走り回ることが大切。

 人気芸人のオススメがヒットするというのは、所詮情報なんてそんな風にしか伝わらないという一つの現実を表しているようでもあります。 


【参考:オリジナル記事はこちら】

 http://kakaku.com/trendnews/weekly/articles/0911/144.html



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