北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ちょっとディープな江ノ島

2009-11-21 23:39:05 | Weblog
 久々の快晴の一日。今日は上京中のうちの奥さんと江ノ島あたりへ出かけてきました。以前に正面から江ノ島神社までは行ったので、今回はちょっとディープな江ノ島です。

 島の裏側には「岩屋」という洞窟があるのですが、正面からは遠いので渡し船に乗っていきました。一人400円は歩いて行くことを思えば、まあリーズナブルなお値段です。 






 岩屋は、海の浸食と島の隆起によって作られた奥行き150メートルの洞窟。入場料500円でローソクをもたせてくれて、ちょっと幻想的です。






 何はなくとも、江ノ島の龍伝説や北条時政と龍の物語など、歴史と伝説と信仰の世界は面白い。こういうちょっとした話しの積み重ねが歴史であり、価値の高い観光資源になるのだな、と思わせてくれます。

 ときどき見かける「ミツウロコ」という家紋は鎌倉北条家のものだったそうです。

 その始まりは北条時政(北条政子の父)が子孫繁栄を祈ってここ江ノ島で35日間参籠して祈り続けたことで、その祈りが満願に達した夜に、弁財天が端麗な女房の姿で卒然と現れて、「何時の子孫は末永く日本の主となって栄華を誇るがよろしい。ただし、その挙動が政道に違うようなところがあれば、七代を過ぎずして滅びるだろう」というお告げを残して帰っていったそうな。

 その姿を見るや、端麗だった女房はたちまち二十丈ばかりの龍となって海中に入り、その跡に大きなウロコが三枚残されており、この三鱗をもって旗印の紋としたのだそう。

 北条家はこの後執権として日本史上最大の国難である元寇を迎えることになりますが、二度にわたる襲来に耐えたその功績は甚大です。これが龍神のご加護であったとは。

    ※    ※    ※    ※

 その後は新しくできた灯台展望台などを巡りながら帰って参りました。

 江ノ島も裏から見ると奥が深い信仰の島でした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする