最近地下鉄丸ノ内線に乗ろうと駅で待っていると、いくつかの駅で線路の向こう側の壁に大きな液晶モニターが掛けられていて動画が放映されています。
しかもその動画の音声が乗降の場所にいると聞こえてきます。よく見るとちょうど電車のドアの位置の天井にはスピーカーが取りつけられていて動画の音声が流れてくるのです。
最近の新しい車両にはドアの上にモニターがあって、そこからコマーシャルが流れてくるのは見かけましたが、ついに駅でも動画コマーシャルをするようになったのか、というのが驚きでした。
東京メトロのホームページを見てみると、この10月1日から丸ノ内線の6つの駅で「M Starion Vision(丸の内ステーションビジョン)」という映像広告が始まったのだそうです。
http://www.metro-ad.co.jp/news/2009/09/000108.php
コマーシャルなど伝えたい情報は動画化がどんどん進んでいます。そしてそれを支えるのは光ファイバーなどの情報通信網。
無駄とも思える大量の情報が都会には流れ続けています。
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掛川で市長から「こままさ君、過疎になると言うことは6つの『通』が無くなって行くと言うことなんだよ」と言われたのを思い出しました。
「6つの『通』とは何ですか?」
「それは、通学、通勤、通院、通商、通婚、通信という『通』が着く六つの単語ですよ。過疎になると、学校が無くなり、職場が無くなり、病院が無くなり、買い物をするところが無くなり、お嫁さんが来なくなり、情報が入らなくなるんだよ」
学校や病院は生徒や人口が少なくなると支えきれなくなって統合されるというのは分かりますが、最後の頼みの綱である通信すら過疎の土地では整備がされないのです。
公共インフラの代名詞である道路と同じように、光ファイバー網くらい、少しの地元負担で各戸に整備されるという時代になぜならないのでしょうか。
地方の工業団地でも、光ファイバーがこなければ工場誘致もままならない時代になっています。
時代が求める公共インフラの姿は急速に変化しています。