北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「俺、おじさんになったなあ」と思った話二つ

2016-01-15 23:41:12 | Weblog

 

 今日は午後に造園緑化建設業協会に招かれて、札幌での経営者研修会で講演をしてきました。

 講演の前に一時間ほど余裕があったので、会場近くのスターバックスで資料整理をかねてコーヒー休憩をとることに。

 ちょうど一人がけの椅子が空いていて、斜め前には若いカップルが対面で座って話をしていました。

 まだ付き合い始めて間がないのか、それとも付き合っているのかも定かではないくらいに、楽しそうで恥ずかしそうで、初々しさが漂う会話をずっと聞かされていました。

 これからの仕事のこと、友達のこと、子供のことなどなど、その様子が実にほのぼのしていて、なんだか聞いているのが恥ずかしくなるくらい。

 散々聞かされている内に、「もう!あんたたち、ちゃんと付き合いなよ。きっとうまくいくよ、俺が保証する!」と言いたくなる心を抑えるのが大変でした(笑)。


 若いカップルの恋心がとても好ましく、うらやましく、(いいなあ)と思う時間でした。

 若者の恋路を見守りたくなるなんて、すっかりおじさんだなあ、と我ながら可笑しくなって、ニヤニヤしながら会場へ向かいました。


      ◆ 


 時間があったので、造園建設業の次世代を担う若手の人たちとすこし言葉を交わしました。

 私の問題意識は、誰かが設計した施設を作るという仕事以上に、公園や庭園を文化として、あるいは外国から来る人たちに対する観光コンテンツとして公園や庭園を語れるような発信が必要なんじゃないだろうか、ということ。

 考えてみたら、我々も海外旅行をしてちょっと時間があれば、何か楽しいアクティビティをしてみようか、というよりは「公園でも歩いてみようか」という気になるものです。

 訪問先の公園って、その国の文化や考え方や日常を繁栄した場所のように思い安い場所ですよね。

 そんなところで気になる施設や風景があったときには、道行く人にいろいろと質問をして会話を楽しんだり、地元の見知らぬ文化に触れたくなったりします。

 そのときに地元の人が満足に答えてくれないとちょっとがっかり。

 実は海外からのお客様をこちらが迎えてもてなすということは、美味しい料理や珍しい自慢の施設を見せるということもあるでしょうが、こちらが想定もしていないような質問にもちゃんと答えることだって素晴らしいおもてなしのはず。

 そして公園や日本の庭園文化って、日本らしさ北海道らしさを押し出す格好の場所になりえるのです。

 そんなときの背景哲学や歴史などを説明するフレーズ一つ浮かばないなんて恥ずかしいとおもわなくては。

 そんな話をしたところ、若い人たちにも少しは刺激になったようでした。いよいよインバウンド観光が活発になって海外の人たちと交流が広くかつ深まるということは我々の時代には無かった新しい変化です。

 こういうことを若さを生かしてしっかりと受け止めてほしいと思いました。

 これもまた若さに期待するおじさんの気持ちかな。

 いかんいかん、明日からは追いつかれないように逃げますぞ(笑)。

コメント
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