北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

よそ者の上手な使い方、使われ方

2016-01-17 22:26:27 | Weblog

 

 家に帰ると、稚内観光協会から封筒が届いていました。

 中には「稚内ふるさと大使」への委任状とふるさと大使の名刺、そして稚内の観光情報誌がたくさん入っています。

 「ふるさと大使」とは、稚内市民でも良いし稚内が好きな市外在住の方でもよく、稚内市の魅力を積極的にPRや情報発信をし、観光客誘致促進のお手伝をする役割で、観光協会が募集しているものです。

 先日の私の講演を聞いて、「稚内ふるさと大使という制度があるみたいですよ」と応募用紙を渡してくれたので応募してあったのです。

 募集用紙には、『稚内への想い、稚内観光PRへの提案』をテーマにちょっとしたメッセージを求められますが、私は「間宮林蔵以前の歴史も紹介してほしい」と書きました。

 ふるさと大使に求められることは、様々なチャンネルを使って稚内をPRすることだけ。そのために、公的に認定したうえでふるさと大使の名刺を提供してくれるというわけです。

 ふるさと大使の名刺は、もらった人が稚内を訪ねた時に観光協会に立ち寄ると絵葉書がもらえることになっているそうですよ。なんでももらってみてください。


       ◆ 


 我々の様な転勤族は、観光振興や地域活性化について良い提案をしても、それを実現させる力にはなりません。それを本当に実践して地域で活躍するのはやはり地元に土着の人たちでしかないのです。

 しかし地元での生活が長くなり過ぎると、いくらすばらしく価値ある(観光)資源でも、見慣れてしまってその価値を本当にありがたいと思うことが少なくなってしまいます。

 そういう刺激がマヒした状態に対して、「いや、これは良いものだ!」とその価値を改めて指摘するのがよそ者の役割のはず。

 よそ者の新鮮な価値観と地元民の実行力を重ね合わせて、より前向きな活動を実践したいものです。

 ヨソ者も、その土地を離れても遠くのファンとして一宿一飯の恩のある町に少しでも役に立つような活躍をすると良いですね。

 それはまた、遠く離れてもいつまでも地元に友達でいてくれる人との繋がりを維持することにつながります。

「去る者日々に疎し」と言いますが、ネット時代は去ってもその影を残し続けることができる時代です。頑張り様によっては面白いことですね。


       ◆ 


 ところで、ふるさと大使ではただ観光のPRをするだけですが、できれば実利的な貢献としては、「ふるさと納税」に応募してくれる人を増やすための活動をする、ということを付け加えても良さそうです。

 ふるさと納税でも目立った返礼品に惑わされて、実は多くの自治体の返礼情報は知られていません。

 そんななか、「稚内のふるさと納税返礼品もなかなか良いものですよ」という宣伝は実利的な効果がありますね。

 縁のあるよそ者の上手な使い方ではないでしょうかねえ。

コメント
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