北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

「対談」などというスタイルを思いついたのにはわけがある

2016-01-29 22:18:08 | Weblog

 三人の講師のうち二人が来ないという大ピンチながら、なんとか無事に終わった昨日の講演会。

 何人かから、「講師が到着しないというのは大変でしたが、よく"対談をする"なんてことを思いつきましたね」という声を聞きました。

 講師の飛行機が到着しないという連絡に接して、代役の効く講師は良いとして、代役の効かない講師の分をどう埋めようか、となったときに実はすぐに私の頭に『対談という形式の講演会のスタイル』が浮かびました。


 なぜそれが頭に浮かんだのでしょうか。


 それは自分自身が過去に何度かそういうスタイルを見たことがあったから、経験をしていたから頭に浮かんだのです。そしてそれは掛川での助役時代の経験でした。

 私が助役としてお世話になった三年間、当時の掛川市長榛村純一さんはご自身も講演や演説でお話をすることが得意でしたが、それ以上に人の話を聞くことにも熱心で、また聞き上手でした。

 ご自身の人脈から一流の講師(これもすごい人ばかりなのですが)を招いて講演会をすることもしばしば。そんな講演会のスタイルの中に、講師を招いて一時間ほどの話をしていただき、その後で主催者である市長自身が壇上に上って、講師と一対一で向かい合って、講演を元にして質問や意見をぶつけてそこから話題をさらに深掘りする"対談"というやり方があったのです。

 そういうことが頭の中に浮かんだので、とっさに(これは対談形式で話題をさらに掘り下げる形ならできるし、それしかないかな)と考えたのでした。


          ◆  


 講演会では、講演が終わった後に司会者から「会場の皆様から何か質問がありますか」と声がかかります。場を盛り上げる良い答えを引き出すためには良い質問力が必要です。

 普段から質問タイムにはできるだけ質問をするように心がけている私ですが、そういうこともいろいろな練習になっているもので、榛村さんに近づきたいという思いと努力が試されました。

 まあ改めて良いお手本はありがたいものだと思いました。


 よく「勉強しなさい」と言われます。


 勉強とは、読書や経験を重ねて人格を陶冶(とうや)することですが、ピンチの時にとっさに出てくるのは経験の方なんだなあ、と思いました。

 お手本となる姿を見て経験しておけばそれはきっと後に役に立つ。

 良い経験を重ねましょう、そして後輩には良いお手本になりましょう。それが年上の務めです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする