北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

講演会に招いた講師が来ない!そのときあなたは

2016-01-28 23:43:43 | Weblog

 携帯電話が鳴り、出てみると稚内空港にいる担当者からの連絡で、「部長、東京からの飛行機が欠航になりました」
「うーん…、わかった」

 今日は午後に稚内市内のホテルで「道北地域連携地域づくりセミナー」を開催することになっていたのですが、なんと東京から来てくれるはずの講師二人が乗った飛行機が稚内空港に着陸することができず、千歳空港に向かったという連絡なのでした。

 今日のセミナーのテーマは「北の空港から発信、世界水準の観光地づくりに向けて」として、空港と航空路線から道北地域の観光振興や地域振興を考えようというもの。

 そこで東京の北海道局と、フジドリームエアラインからそれぞれ担当の方を招き、あと一人は道庁の航空局長という三名の講師をお招きしてのセミナーになるはずでした。

 それが東京からの二人が到着しないという大ピンチ。

 幸い道庁からの航空局長は、前日に飛行機で来る予定をJRに切り替えてくれていたので、予定通り稚内に到着。しかし三人の講師のうち二人がいないという考えられない失態となりました。

 お二人の名誉のために申し添えておくと、二人とも天気が悪そうならば前乗りする心づもりはあったとのこと。今朝の天候の急変が災いしました。

 さて、こういう時一体どのような対応をしたらよいでしょうか。


       ◆ 

 
 今日幸いだったのは、唯一到着してくれた講師が気心の知れた友人だったことです。

 最初に話してもらう予定で東京の国交省から来てもらうはずだった方の話題は、資料を見るとある程度説明ができることから部下の一人に代役で説明をしてもらうことに。

 二番目に予定したフジドリームエアラインの部長さんの講演は、残念ながらカット。そして三番目に予定した道庁航空局の木本局長には講演時間を少し伸ばしてもらうとともに、木本局長に対して、「講演の後に僕とあなたの二人で対談という形で、話題を深掘りしたいんだけどどうかな」とプランBを提案。

「いいよ、何でもやるよ」 持つべきものは信頼できる友達です。プログラムの修正は会議が始まる30分前に決まりました。


       ◆   

 会議の冒頭で、会場の皆様にはプログラムの変更について説明をして、そのうえで変更した予定通りに講演を二本、そしてぶっつけ本番の対談の始まり。

 木本局長とは気心が知れていて、以前にも航空行政についての意見交換をしたことがありますし、お互いにどんな質問をしてもそこそこ答えられるという信頼があります。

 おかげで、木本局長の講演を踏まえて、それに違った角度からの質疑応答と対談も無事終了。

 木本局長からの話としては、特に昨年全国22カ所の地方空港から稚内へ106便のチャーター便を運航してくれたフジドリームエアラインの活動を評価し、「遠くからお客さんを運んでくれることを喜ぶばかりではなく、逆にそれを使ってこちらからも先方へ行くという交流が必要。こちらから送り込むという意味では若者への旅行体験や、海外旅行なども増やした方が良い。また、飛行機を使った産物の輸送と紹介なども有効なのではないか」とチャーター便の意義を強調していました。

 さらに、「海外からのインバウンドは旅行商品を相手国の旅行業者が作って売っている。こちらにいる人が作っているわけではないので興味や関心、回るルートなどにはこちらの希望は入っていない。そうしたことを踏まえた対応が必要ではないか」とも。

 様々な課題や、将来に向けた二港寄りなどの可能性など多岐にわたる話題に触れたセミナーとなりました。

 
 空港の欠航率を下げたいね、ということも言われましたが、まさに飛行機の欠航によって被害をこうむった一日となりました。

 航空路線とその将来についても勉強が必要ですし、気が付いたことを地域の総力を挙げて実行に移してゆきましょう。

 ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
 
 

コメント
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