冬には冬の釣りがある、というわけで、近くの川でワカサギ釣りができるところがないかなあ、と思っていたところ、「浜頓別で良ければ氷の穴釣りをしますけど来られますか」という知人が現れました。
「ぜひ行きたいです」と、レンタカーを借りて浜頓別まで行ってきました。
朝早くから行って準備をしていた友人からの電話では、「今日は皆あまり釣れていないみたいです」とのことでしたが、まあまずはやってみましょう。
ワカサギ釣りの場所は、浜頓別の五連風車の近くの池で到着した時には既に床のない壁面だけの釣り用テントが数張り張られています。
氷は厚さ15センチほどで、ここに穴をあけて釣り糸を垂らして釣るのです。
釣り道具も貸してくれたのですが、以前阿寒湖で釣った時のモノとは違ってとても小さい釣り道具。リールから先の釣竿なんて20センチくらいなものでおまけにとても柔らかくてペナペナしています。
「狭いテントの中では長い竿は振れないので小さなものが便利です。先が柔らかいと魚は抵抗が少ないので釣られたことに気が付きにくいですし、こちらはアタリがすぐに分かるというわけです」
おまけに竿も小さな台の上にクリップで挟んで置けるようになっていて、これならずっと竿を持ち続ける必要もありません。どこまでも楽になるように考えられていますねえ。
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さて釣果の方ですが、テントの中に掘ってあった穴には全く反応はなく、魚がかかってくれません。
外に出て他の人の釣り具合を見ていると、一緒に行った友人の知人がいて、「ダメならその辺に新しい穴を掘ってみればいいしょ」というので電動ドリルを借りて別な穴に挑戦。
すると、なんということでしょう!その穴はまさにワカサギの絶好のポイントになっていて、竿を入れるとすぐに釣れ始めました。
一度釣れ始めるともう止まりません。釣り糸には釣り針が5~6個ついているのですが、一度に何匹もかかります。最大で一度に5匹がかかりました。
「さっきまで釣れなかったのはなんだったんでしょう」と言うほど釣れて、三十分程度で70匹を釣り上げました。
釣る人は200匹も300匹も釣るそうですが、そんなに釣ってもしょうがない私にとって70匹は爆釣の部類です。
大きさこそ6~10センチ程度ですが、これくらいのほうが骨も柔らかくて余計な処理をせずそのまま食べられます。いやあ嬉しいものです。
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持ち帰った70匹のワカサギは早速から揚げに。同じ官舎の同僚にもおすそ分けをしながら、美味しくいただきました。
うーん、自分で釣ったワカサギのから揚げにビールは実に合いますなあ!
また一つ浜頓別と宗谷の面白くて美味しい魅力を味わってしまいました。