北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

味方を増やすチャンスです

2018-06-22 23:55:55 | Weblog

 

 今日、職場の同僚から、「ある方から、今の北海道のアスファルト合材の出荷量について教えてくれませんか、と言われたので、昨年の内訳について円グラフで送ろうと思います」と相談されました。

 そこで、「送るのは良いけれど、昨年一年の内訳の数字を教えるよりも、ここ20年間の出荷量の変化のグラフの方が良いのではないですか」と言いました。

「そちらの方が良いでしょうか」
「その方が良いと思います。ただ昨年だけの数字だったら、何を伝えたいのかの意図が分かりにくいでしょう。我々の立場からすれば、ここ20年間にわたって右肩下がりの傾向が続いていて、どんどんアスファルトが使われない時代になっていることに困っている、ということを伝えて、『それは大変だ』と思ってくれる味方を増やしたいわけですからね。
 別に隠す必要のあるデータでもないのだから、事実であっても伝えたいことが伝わらないような資料を渡すのではもったいないですよ」

「なるほど、そうですね」

 実際、道内で使われるアスファルト合材の量は、年々減少の一途をたどっていて、平成7年に年間705万トンを出荷したのがピーク。昨年は災害復旧工事などがあって、例年より少し戻したもののそれでも288万トンとピーク時の4割程度に下がっています。
 
 アスファルト合材は、工事で使うときには、工場で100℃以上の高温で作ったものをダンプで運んで、暖かいうちに現場で転圧するという作業が必要です。

 だからアスファルト合材を出荷する工場は、現場から近い方がありがたいのですが、出荷量が減っているために肝心の工場が操業停止して閉鎖されることがあります。

 するとより遠くの工場から現場へ持ち込まないといけないので、時間もかかるし施工した後の状態を良く保つうえでもハンデを背負うことになります。

 ある程度地域内に適切な距離を保ちながら配置されていると都合が良いのですが、こればかりはそうもいかず、だんだん工場が少なくなっているのが現実です。

 こういう実態を少しでも多くの人に知ってもらって味方になってくれると良いのですが。

 わずかな機会も、味方を増やせるように生かしましょう。

コメント
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