北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

自治基本条例委員会の二回目~条例の基本構造

2012-08-21 23:45:34 | Weblog
 釧路市での自治基本条例づくりのための委員会、第二回が開かれました。

 前回は北大の山崎幹根教授を委員長にすることにして、議事進行は私が担当と決めました。

 また、道内で数々の自治体の自治基本条例づくりにかかわってきた山崎委員長からの講義を大学生のようになって聞き、そのまちの自治の最高規範として、首長が変わっても変わらないまちの方針を作るべき、と教わりました。

 さて、その第二回目の委員会。今回もまだ自治基本条例とはなんぞや?という委員の皆さんのために基本的な考え方について見識を深めようという時間にしました。

 事務局からは、まず道内他都市で既につくられている自治基本条例を分析して、基本的な構造を分析した資料が配られました。


 【条例の全体像がわかりやすい】


 良く見ると、まずは「1.前文」があります。ここにはなぜこうした条例を作るのか、という思いが端的に表れます。ここにこそ各自治体の特徴的な思いが込められることでしょう。

 次に、「2.目的」では、この条例で果たしたいことを書き込みます。他の条例では、「市民自治の実現」などの文言が見受けられます。

 3番目には基本理念や原則が書き込まれます。

 その次には、「市民、市長・職員、議会・議員、コミュニティ」などの自治の担い手が登場し、それぞれの権利や責務などに触れられるでしょう。

 最後に、自治のために必要な仕組みやルールとして、情報公開や市民参加・市民協働、さらに行政運営の方法などについて書かれます。

 多くの条例での基本的な構造は上記のようなスタイルで作られることから、釧路の場合もこれらから大きく逸脱することはないでしょう。

 こうした枠組みの中で何をどれだけ議論したかがカギになりそうです。


    ※     ※     ※     ※     ※



 委員長の山崎先生は、「どこの条例も同じように見えるかもしれませんが、議論の経過を大切にするべきです。また個々の自治体らしさは前文に表れます。釧路はすでに平成20年に『市民と協働するまちづくり推進指針』を作った実績があるので、エッセンスはできていると思います」とのこと。

 その後委員による意見交換が行われましたが、皆さんかなり熱心に質問や意見を交わしました。

 一人の委員からは、「他の条例にはあまりないようだが、コミュニティについて大切にするような考え方があっても良いと思う」という発言がありました。

 これに対して山崎委員長からは、「条例文に『町内会を含め…』という文言をいれたところもある。このような意見を集めてしっかりと議論をする過程が大切だと思う」と説明がありました。

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 委員会終了後に山崎委員長と雑談をしていると、「釧路では各委員が積極的に発言をされるのに驚いています。やはりとっつきにくいでしょうから、他の町では、議長が発言者を使命をしてようやく何か発言をするというところが多いのです。釧路はみなさん意識が高いですね」とおっしゃって下さいました。

 
 こうした議論をもっと広く知ってもらうような努力も大切です。

 これからもときどきレポートしたいと思います。
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釧路木鶏クラブ8月例会~己に克つ

2012-08-20 23:45:39 | Weblog
 人間学を学ぶ月刊誌「致知」の読者による勉強会、「釧路木鶏クラブ」の八月例会が開かれました。

 今日は事務局をしてくださっているOさんがリーダーとなって、「私流人間学 人間を変えるような学問でなければ学問ではない」として、ご自身の人間学の歴史をご披露してくれました。

 致知の八月号の巻頭の言葉は『克己復礼』。

 孔子が最も愛した弟子が顔淵(顔回とも)でしたが、彼と講師との問答にこういうのがあります。

 「顔淵、仁を問う。子曰く、己に克ちて禮(れい)に復(かえ)るを仁と為す」

 仁を実践するために最も重要なのは、自分自身に克(勝)って、礼つまり社会の規範をしっかりと守ることだ、と言うのです。

 この問答から、『克己(こっき)』という言葉がよく用いられます。

 己に克つ、自分自身の私利私欲に打ち勝つことが大切だ、という意味でよく使われます。覚えておいて損のない言葉ですね。





    ※     ※     ※     ※     ※



 さて、Oさんは、「人間の根源とは何か?」という問答を良くするそうです。

 そして自分や他人のことを考えるときに、(人からまず地位を剥がして、次に身分を剥がす。さらに報酬、親、子を引き剥がして行ってその後に残るものはなんだろうか?)と思って見てみるのだといいます。

「そうやると最後に残るのは、信仰や信念、教養や人間性みたいなものでしょう。それを自分と比べてみるんです。そうすると一見『すごい』と言われる人と会っていても、案外物怖じしなくなるんですよ」

 さて、後から身に着けたそれらを剥がされた後に自分自身に残るものはなんでしょう。

 最後に残るのは人間力でしかありません。


    ※     ※     ※     ※     ※


 参加者の一人には教育関係の方もいて、その方から最近のイジメ問題について一言ありました。

「最近あることから、西郷隆盛のいた薩摩に伝わる郷中(ごじゅう)教育を知りました。そうしたらそこに伝えられる掟の一つが『仁愛』ということで、それはつまり『弱い者をいじめるな』ということなんです」


 あとで調べてみると、薩摩の郷中教育の三つの掟とは、「負けるな(克己)」「嘘を言うな(誠)」「弱い者をいじめるな(仁愛)」なのだそうです。


「あの西郷さんを生んだ薩摩でさえ、教育の中で『弱い者をいじめるな』ということを大切な三つの一つとして教え続けていたのか、ということを知って、ちょっと感慨深いものがありました」

 
 今の先生って教えなくちゃいけないことがたくさんあって大変そうです。

 でも本当に大事なことは、何度でも何度でも繰り返し繰り返し教えないといけないもの。

 樽にはタガがあって、緩んだタガはすぐに締め直せば事なきを得ますが、それを放っておくから取り返しがつかなくなるのです。

 それにしても弱い者いじめというのはいつの世もありうるのだということなんですね。

 そのいじめたくなる自分に打ち勝つことが「克己」でもあるのですが。


 今回も新しい参加者が一人増えました。少しずつでも広がると良いですね。
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北海盆踊り大会~釧路の夏もこれで終わり

2012-08-19 23:45:05 | Weblog
 釧路の夏の終わりを告げる北海盆踊り大会。

 北大通りを歩行者天国にして市民約2,400人が参加し踊りの輪を広げます。

 盆踊りは普通の踊りの外に賞金商品が出る仮装大会もあって、こちらに熱心な参加者も多く、沿道の観客も含めて大いに賑わいました。


    ※     ※     ※     ※     ※



 この盆踊りは例年、終わった後に参加した市役所職員一同による直会があり、普段なかなか会えない人たちに会えるのが楽しみです。

 昨年のこの場で会った、外国から来ている英語のアシスタント(ALT)に今年も会えて旧交を温めあいました。

 昨年から来ているロン君にティム君、もう三年目になるというクリス君にも会えました。

 三年目のクリスはもちろん、一年経った二人もかなり日本語が上手になっていて驚いたり嬉しくなったり。

 彼らに「"BON dance(盆踊り)"の意味を知っているかい?」と訊くと、ちょっと答えにくそうにしています。

 そこで少し説明をしてあげました。

 「日本人は二種類のセンスをとても大切にします。一つは祖先崇拝、もう一つはどこにでも神様がいるというアニミズムの考え方。で、祖先崇拝の延長に祖先が自分たちの周りに帰ってくるお盆があって、そこで祖先に自分たちの繁栄を見てもらい心慰める盆踊りがあるのです」

 すると「どうして盆って言うんですか?」と訊かれて、さすがに「サンスクリット語の盂蘭盆会から来ている…とは説明できませんでした」

 敢えて「なぜ?、どうして?」と訊かれるときちんと端的に説明する練習をしておかないと答えられませんね。練習しておかなくては。


    ※     ※     ※     ※     ※


 また、昨年と今年新規採用となった若手たちとも触れあえます。

 今年採用の職員たちでこの盆踊りに参加している職員は案外少ないようですが、実はこういうことにしっかりと参加することの意味を職場やその他の人間関係の中でもしっかりと伝えていないのだろうな、と思いました。

 こういう催しに一人の参加者としてしっかり参加することは釧路を盛り上げることに繋がるし、普段はなかなか会えない人たちと知り合いになるとても良いきっかけと考えれば良いチャンスなのにね。

 積極的な若手たちとも楽しい会話ができました。


 
  海霧(じり)の中 それもまたよし 盆踊り


 これって二重季語になっちゃうけど、まあお許しを。



  
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六つのハイコンセプト~月刊致知九月号より

2012-08-18 23:45:01 | Weblog
 午後の汽車で一週間ぶりに釧路へ戻ってきました。

 釧路は霧がお出迎え。気温も札幌よりはぐっと涼しいようです。

 汽車の旅は本が良く読めます。

 今月送られてきた「月刊致知九月号」の巻頭はウシオ電機の牛尾治朗さんの「新世紀の潮流を掴め」です。


 【今月号の表紙は月尾嘉男さん】


 牛尾さんは、この21世紀初頭の潮流は、『グローバル化とIT』だろう、と言います。

 グローバル化の先駆けはヨーロッパのEU統合であり、ITはアメリカがそれぞれ生み出した潮流であり、これが大きな流れになってゆくだろう、というのです。

 そこでこのような状況の下でわが日本はどのように道を切り開いてゆくべきか。

 ここではかつてアメリカ大統領選に立候補したアル・ゴア氏の選挙参謀が提唱した『六つのハイコンセプト』が紹介されています。

 一つ目は、これからは相手を説得するには論理だけではなく、相手を思いやり、エンパシー、共感することが大事だということ。

 二つ目は、各論や問題の焦点を追求していくだけでなく、シンフォニー、全体調和を図ってゆくことが大事だということ。

 三つ目は、AかBかといった議論よりも、ストーリー、物語性のあるもののほうが選ばれるということ。

 四つ目は、デザイン。このスーツは夏でも涼しいといった機能だけではなく、パッと見て素敵だな、という印象を訴えかけるものが売れる時代になる、ということ。

 五つ目は、これからは真面目さだけでは駄目で、遊び(心)が必要だということ。堅い話ばかりではなく、ジョークやユーモアを交えて皆を巻き込み、一緒に歩んでいくことが大事だ、ということ。

 そして六つ目は、情報の積み重ねだけではなく、それをどう意味づけるかが大事だということ。これは知識よりも見識という東洋の教えにも通じているのではないか、と牛尾さんは言います。


    ※     ※     ※     ※     ※


 さてこの六つのハイコンセプト。私にとってはあまり違和感はなく、今頃言っているのかい、という印象。

 元々日本人は上記のような考えを普段から持って様々な場面に接しているように思いますし、これら六つのコンセプトってどこか東洋的な和の趣が漂っているようにも感じられるからです。

 これをアメリカの先駆的な人が言い出した、というのは面白いのですが、本当にこれをアメリカ人が実践できれば時代はさらに変わるかもしれません。

 もっとも、一つ目の共感の心や、二つ目の全体調和などの考え方をそのままやってきたのがこれまでの対韓国政策だとしたら、竹島問題から李大統領による天皇陛下侮辱発言に至る一連の騒動は、自分たちが思うように相手は思わないということをまざまざと見せつけられているわけでもあります。

 やはり現実の政治は、もう少しリアリティをもって自分たちがやるべきことはちゃんとやるという姿勢を見せないと、ただ理想に走り軽んじられるだけになってしまう、ということもやはり現実。

 韓国への姿勢は、今後の尖閣での対中国戦略、北方領土における対ロシア戦略にもつながるだけに、その動きが注目されます。

 まあ個人的には、嫌われているんなら好かれようとしなくてもいいかな、とも思い始めているのですが、ね。
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恵庭の管理釣り場~10poundで大人のレジャー

2012-08-17 23:45:39 | Weblog
 夏休みの季節もそろそろ終わり。

 札幌へ帰省していた次女は午後の飛行機で熱い東京へと帰って行きました。

 久しぶりに車で行った新千歳空港は、巨大な国際線ターミナルができたこともあって、駐車場への誘導の仕方が変わっていました。

 中の施設も充実して、温泉から映画館までありますし、お土産や飲食店もますます充実していて、子供を送りがてらの食事などもどこにしようか迷います。

 飛行機のターミナルとしてだけではなく、楽しみにドライブの目的地として行く一大観光地としても新千歳空港のポテンシャルはますます高くなるようです。


    ※    ※    ※    ※


 新千歳空港の帰りに、恵庭市島松沢にあるという管理釣り場「10pound」へ寄ってきました。





 管理棟へ入ろうとしたら、「…小松さん…?」と声を掛けてくる人がいます。

「はい、小松ですが」というと、声を掛けてくれた主はだいぶ以前にある勉強会でご一緒したことがあるというSさんでしたが実はフェイスブックでのお友達でした。

 あるブログで「ビッグファイト松本へ行かれたのであれば、恵庭にも10poundというところがありますよ」と教えてくれたのはSさんでしたが、ずっと札幌の方だと思っていたので、まさかご本人がこの釣り場を管理しているとは知りませんでした。

 この施設は3年ほど前に開設されたのだそうですが、広さ14ヘクタールの敷地に中池と大池の二つを有して、ニジマスだけではなくイワナ、オショロコマ、イトウまでも放しているのだとか。





 料金は一時間1500円で、以降一時間あたり800円ですが、6時間券は3500円など、バリエーションもあるようです。

 最近少しずつ知られるようになってきていて、やはり釣れるのは朝ということで、出勤前に立ち寄って行く方も多いとか。

 こちらの自慢は立派な管理棟とそこで営業しているレストラン。


 【ログハウス風の立派な管理棟】


 こちらならばトイレもとても綺麗で女性でも安心ですし、レストランもメニューが豊富です。
 
 最近は若いカップルで釣りに来る人が増えているとも聞いて嬉しくなりました。

 ビッグファイト松本さんとはまた違って、札幌からも至近の管理釣り場としてチェックしておきたいものです。


    ※    ※    ※    ※


 ここでSさんと話をしていて、こちらでセグウェイを借りて乗ることができることを知りました。

 セグウェイとは、アメリカで発明されて2001年に発売された電動立ち乗り二輪車です。

 以前から興味がありましたが、そもそもどうして前後に倒れないのか不思議でたまりませんでした。

「ちょっと乗ってみます?」と誘われたので、「大丈夫ですか?」と訊くと、「絶対に倒れないとマシンを信頼するまでにちょっと時間がかかりますが、すぐに慣れますよ」とのこと。


 【これがセグウェイ、なんだか不思議な乗り物です】


 実際に乗ってみると、前後の重心の変化をマシンがしっかり感知して、バランスを崩さないように前後にタイヤを動かしてくれます。

 また左右のバランスもしっかり感知して、体重を掛けた方に曲がってくれます。

 静止したまま左右に重心を移してみるとそのままの位置で車輪が左右逆に動いて回転してくれます。

 最高速度は20km/h弱とのことですが、思い切り前傾でスピードを出してみると、ある速度以上で全体が後ろへ傾いてきて、それ以上にスピードが出なくなる安全設計。

 しかし構造としてアクセルもブレーキもない車両と言うことで公道での走行は日本では認められていないために、私有地でのレジャー乗りしかできないのだそう。

 北海道では富良野や十勝でもこうしたレンタルセグウェイで乗ることができる施設があるそうですが、札幌近郊ではここくらいではないでしょうか。


 あまり運動は得意ではない妻でも10分ほどで慣れて、林の中の道も走らせてもらいました。


 【案外すぐに慣れて乗れるものですね】

 私自身、乗った感じはよく調教された馬のような感じで、前にも後ろにも自在にコントロールができました。

 しかし考えてみれば乗馬の馬でもアクセルもブレーキもないのに軽車両扱いになっていることを考えれば、セグウェイが認められないというのはやや法律の解釈が固いかな、という印象です。

 まずは乗ってみて安全性や危険性を感じてみるのが一番でしょう。

 こちらでは冬にはスノーモービルも乗せてくれるそう。

 釣り場だけではなく、大人のレジャーランドとしてチェックしておいて損はないと思います。

【10poundのホームページ】 http://homepage2.nifty.com/10pound/
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「こんなに泣いたかねえ?」~孫が我が家にやってきた

2012-08-16 23:47:17 | Weblog
 午後から長女が孫を連れてやってきて、孫を預けて次女と気晴らしに出かけました。

 預けられた我々祖父母(なのか…)としては、おもしろがって昔を思い出しながら世話に励みます。

 生後一ヶ月の赤ん坊って、抱き上げてもくたっとしていて実に柔らかい感じ。

 しかしながら、静かに寝ている時は天使のようでも、お腹が減ったといっては泣き、うんちがしたいといっては泣き、なんだか訳が分からないままに泣く事も。

「昔もこんなに頻繁に泣いたかねえ?」と私。

 赤ん坊にとっては泣くことが生活そのものだとはいえ、初期の子育ては本当に大変です。

 最近は男性にも認められていますが、働く女性にとって育児休暇がなかった頃はどんなふうに子供を育てていたのでしょう?

 長女の旦那さんも実家は札幌市内なので、両方の親からのサポートも期待出来ますが、そうではない環境だったらと思うと苦労はひとしおです。

 それでも幸い母乳のでも良いようで、一生懸命に育てている姿を微笑ましく思います。このまま健康に育ててくれるように祈るばかりです。


    ※    ※    ※    ※


 その一方で、帰省中の次女が「家を住み替えようかなあ、と思っているんだよ」と言い出します。

 その理由の一つは、アパートの隣の部屋に住むお母さんのヒステリックな声に悩まされているからなのだそう。

「『どうして泣くの!』って赤ん坊に言ってもねえ…。それが夜でも大きな声で聞こえてくるんだよ」

 子供への虐待やネグレクトなど、嫌な話だなあと思いながら他人はなかなか介入出来ないのも偽らざる実態。
     
  子育ての苦労は育てている本人にしか分かりませんが、自分自身と家庭と社会という三つの役回りの中で、自律しながら頼りながら、世間の荒波を渡って欲しいものです。

 孫は上機嫌で帰って行きました。

 次に会う時はもっとしっかりした顔つきになっていることでしょう。 
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終戦記念日にできること

2012-08-15 23:53:38 | Weblog
 もうそろそろ夏の終わりを感じさせる肌寒い朝。

 東京から帰省中の次女は、「涼しいを通り越して寒いよ」と言いますが、せいぜい体力を回復して欲しいものです。

 妻と次女が映画を見に行っている間に私は98回目の献血に行ってきました。

 とりあえずの目標の100回まであと2回となりました。

 本日は終戦記念日。

 生きていたかっただろう多くの戦没者の御霊に思いをいたすと同時に、生きている我々ができることを身近なところからやっていきたいと思います。

 
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「子は宝」~親戚デビュー

2012-08-14 23:45:05 | Weblog
 夜に妻の実家で行われた焼き肉パーティに参加。

 親戚がわらわらと集まってきて、孫やひ孫も大勢集まって楽しいひとときでした。

 参加したのは妻の両親に、義兄と我々の家族、それに義兄の子供達と、その子供達がいますが、一番小さいひ孫の数が今日で4人。

 しかし今お腹に赤ちゃんが二人いるので、やがてもう二人増えて、数ヶ月後にはもっと賑やかになることでしょう。


    ※    ※    ※    ※


 私は義理の両親を「父さん、母さん」と呼んでいるのですが、義兄は子供ができてからは「爺さん、婆さん」と呼んでいました。

 それが、義兄に孫ができると自分のことを「爺ちゃん」、奥さんの義姉を「婆ちゃん」と呼ばせています。

 そしてこれだけの数が集まると、「爺ちゃん」、「婆ちゃん」と呼ばれた時に、誰のことなのか一瞬分からなくなります。

 同時に「孫」なんだか、「ひ孫」なんだかもグダグダ。

 まぎらわしいので名前で呼ぶことにしても、「カナ…、違ったユカ…、じゃない、えーと…ああユキ」と正しい名前までたどり着くのに似たような前を一通り言ってからやっと呼ぶという羽目に。

 こちらもたまにしか会わない子供達だと名前を呼ぶのにもいちいち「兄がアレで、弟がコッチか…」と、記憶をたどらないと名前が出てきません。 

 親戚が増えると言うことはそういうことなのです。


    ※    ※    ※    ※




 今日は私の長女も孫を連れて顔だけ見せにやってきてくれました。

 まずは孫も親戚デビューを果たしたところですが、これからは一緒に遊んでもらったり、泣かされたりもすることでしょう。

 「子は宝」と言いますが、成長していく過程で子供や孫が直面する様々なことに親や祖父母は一喜一憂するものです。

 さて、ハラハラドキドキしながら成長を楽しませてもらいましょう。
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縁は不思議~45年ぶりの再会

2012-08-13 23:45:34 | Weblog
 先日、岩見沢と旭川の墓参りに両親を連れて行ったのですが、その際に両親から言われたのは、「ついでに昔の知人の家まで連れて行って欲しい」ということ。

 両親の昔の知人とは、私が小学生低学年を稚内で過ごしていた時の隣人のAさんで、今はご主人を亡くして奥さんとお嬢さんが同居しているのだとか。

 Aさんのご主人とは父が同じ職場で働いていたのですが、その方は早くに職場を離れて起業をされていました。

 お嬢さんは私より歳が二つ上で、小学校2年生の頃にお家を訪ねて遊んだ記憶があります。

 父にとっては印象深い隣人でしたが、いつの間にか職場を離れられたので、もうずっと会っていないのでした。

 その隣人の住まいが分かったのはなんと新聞での死亡欄から。

 父は毎朝新聞の死亡欄を丹念に見ているのですが、そこで亡くなった方の名前を発見し、同時に喪主が知った名前のその方の奥さんだったことから、「もしや」と考えて、一枚の葉書を送ったのだそう。

 それには「自分は○○と申しますが、もしかしたらAさんではありませんか。失礼だったらお許しください」という内容が書かれていて、それがきっかけとなって先方からも連絡のハガキが届いて、今回の再会となったもの。なんと45年ぶりの再会です。

 墓参りのついでだったので、両親と私と妻、それに弟の一家が大挙して押しかけた形となりましたが、先方も我々のことは覚えていてくれて、「ハガキが来た時は懐かしかったー」と言ってくださいました。

 残念ながらAさんのご主人にはお会い出来ませんでしたが、両親は仏壇に手を合わせて再会の機会を与えてくれたことに感謝を思いを捧げておりました。

 
 私自身はまだ若いせいか、新聞の死亡欄なんてなんのためにあるのか、と思っていましたが、両親の世代になると今生で縁があった方達との最後の接点という側面があることを改めて知りました。


    ※    ※    ※    ※




 縁とは不思議なものです。

 たった一度あっただけで一生付き合って行ける友もいれば、何年同じ職場にいてもそれ以上にはならない人たちも大勢います。

 仲の良かった人たちといつしか別れることになった先に、再会の機会はあるでしょうか。

 再会したからといって新しい何事かが起きるわけではないでしょう。しかしそれでも今生の時間を共に過ごした喜びを分かち合うだけでもきっと意味があるのだと思います。

 子供や孫だって不思議な縁で結ばれた、同じ時間を共有するパートナーです。

 夏休みはそんな再会にぴったりの季節かも知れません。

 良き再会で、良い夏休みをお過ごしください。 
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【マニア編】管理釣り場でニジマスに挑戦~ビッグファイト松本

2012-08-13 14:49:18 | Weblog

 【ビッグファイト松本のオリジナルステッカー】

 備忘録をも兼ねて、改めてビッグファイト松本で習ったことを書き記しておこうと思う。

 かねてよりフライ仲間から「ビッグファイト松本へ一度行ってみると良いですよ」と言われていたが、普段は流水を相手にしているために、管理釣り場で静水面を相手にするというのはなかなか様子が分からない。これまた新しい挑戦だ。


 この管理釣り場は自然繁殖による極めて元気の良いニジマスを相手にできるというのでフライとルアー釣りの愛好家にとっては知る人ぞ知る人気のスポット。

 札幌を昼過ぎに車で出発したが、途中で帰省の渋滞にはまり現地到着は14時半、札幌からは結構遠い。


    ※    ※    ※    ※




 到着した現地には管理用の小屋とログハウスがあるがあとは池が広がる広い空間。

 噂の名物オカンに挨拶をして受付を済ませ用意をすると、ここでのいろいろなルールやマナー、さらにはお勧めのフライなどいろいろな説明を受ける。

「ロッドは4番以上でお願いしているとありましたが、細いのはダメですか?」
「本当は5番とか6番が安心なんです。4番ももつけど、細いと
ファイトの時間が長引いてニジマスにストレスがかかるのよ。ニジマスって興奮したら自分の体力の限界以上に逃げ回って体内に疲労を蓄積させるので、そのときは釣り上げて逃がしても後で死んじゃう。そういう魚が結構いるので、ヒットしたら早めに
釣り上げて欲しいのよ」

 なるほど、ファイト時間も長いのは良くないらしい。

 またここのウリ文句の一つは、『ロッド・リール破損記録更新中!!魚たちの返り討ちにご注意!!魚たちによって折られたロッドは、分かっているだけで190本!!リール74個!! さらに現在進行形で記録更新中』というもの。

 ニジマスの自然繁殖のものは「シリピン」と言って、尻ビレがピンととんがっているもので、これが野生の証。気性も荒くて、そこがまた釣り上げるまでの戦いを楽しめるのだが、それだけにあげ方を間違えるとロッドを折られることもよくあるので、気をつけなくては。


    ※    ※    ※    ※


 結局釣りのスタートは15時。この日は陽ざしが強くてじりじり肌を刺す。暑い盛りよりは少し涼しくなる時間帯の方がねらい目かもしれない。

 さて、釣り場としては一の池から七の池まで七つの池があって、フライでもルアーでもロープを張ってある禁止エリア以外ならどこでもどうぞ、という。

「妻はまだ初心者なんです」と言うと、名物オカンの息子さんが丁寧にキャストの仕方を教えてくれた。

 おまけにフライを投げ入れたあたりに撒き餌をすると、とたんにバシャバシャと魚が狂ったように餌を食べ出して、その勢いでフライにも食いつくということになる。こういう手もあったか。

 

    ※    ※    ※    ※


 さて、こちらの名物オカンに、「どんなフライが出ますか?」と訊いてみた。

「アント(アリ)系、バッタ、カディスなど何でも出ますよ」とオカンは自信満々。

「こんなのだけど、どう?」と、手製のフライを見せると、「あ、いいですね。虫らしくて良いです、出ますよ」とのこと。

「ただ、ポストが大きいかな。ここは静水面なので魚がじっくりフライを見ちゃいますからね。もし近くまで来るけど食わないという場合はポストをハサミで切って少し小さくするといいわ。それとパラシュートもオーバーデコレーションっぽいかも」
「僕は五回くらい捲いてます」
「ああ、多いね~。二回くらいでうっすらでいいと思うよ」

「テレストリアルのカディスでも出ますか?」
「出るけど、あまりゴロンとしたボリューム感のある感じよりは細くていいと思う。何だったらスレッドだけでも良いくらいですよ」

 そうか、テレストリアルなんてボリューム感のある方が魅力的なのかと思いきや、流水の川と静水面での釣りでは考え方も魚にとっての効果も違うもののようだ。今後のフライ作りの参考になった。


    ※    ※    ※    ※


 さて、そんな会話の後で早速池に出て、練習のつもりでフライを放り込んでみる。フライ周辺に撒き餌をしてくれると、見事に一発で食ってくれた…が、ちょっとは頑張ってみたものの一発で5Xのティペットは切られてしまった。
(うわ!やっぱりこりゃ大変だ。ティペットが足りなくならないかな)という不安が強く印象に残った。

「ティペットは4Xという方も多いですよ」とは言われたものの、やはり魚にとってはフライの善し悪しに加えて、ラインやリーダーが目立つかどうかで食うか食わないかを判断している様子。

 ティペットは細ければ細いほど良いに決まっているけれど、6Xならとても持ちそうにはない。ここはやはり5Xで我慢のしどころだな。 

 ところがその後は手のひらを返したように、食ってくれない。

 フライをいろいろ変えてみても反応が鈍い。どうしたんだろう。


「渋いですね」とオカンの息子さんに言ってみると、「リーダーは何を使っていますか?」と訊かれた。


「いつも川でつかっている、海釣り用の糸を繋いだものですけど…」と言うと、「それじゃあ結び目が見えちゃうし、使い古してざらざらだとそれも見切られるかも知れませんね」

 そういうと、「サービスしておきます(笑)」と言って、新しいリーダーを一つくれました。

「ティペットもフロロの方が良いですよ」

 静水面には静水面なりの準備と用意が必要で、流れのある川よりもずっと繊細なのだということを改めて知った。
 

    ※    ※    ※    ※


 その後は、池を変えて再チャレンジ。

 こちらではたまに食ってくれ始めましたが、今度は「合わせ」るのが下手なので、全部逃げられてしまう。
 タイミングだとか、ラインのひき方やロッドの合わせ方などをもっと練習をしなくては行けないな。

 実はそうこうするうちに、妻の方にビッグな当たりがあった。


 【むむっ!やるじゃないか!】


「おお~、慎重にリールを巻いたり開放したりしろ~」と横でなんとかあげようとアドバイスをしたが、残念ながら途中でバレてしまった、残念!

 しかし、リーダーを替えればフライはちゃんと食ってくれているわけで、少し自信も取り戻せて良かった。
  
 オカンからは「これが出るよ」というフライももらって試したけれど、これもラインを切られてすぐにボツ。


 【このタイプは出るらしい。早速マテリアルを購入した】


 まったくフライも何個あっても足りないくらい。静水面用の繊細なタイプのフライをもっと作っておかなくちゃ。

 日没で帰る時にも、最後にいろいろなアドバイスを受けて、次回へのリベンジを誓うのだった。

 お土産はビッグファイト松本のオリジナルステッカーで、大が500円で小が350円。




 今度はもっと用意を周到にして再チャレンジだ。

 待ってろよ~!

 
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