知人に断酒会に入っているという方がいます。
『酒は百薬の長』と言いますが、度が過ぎるとこれは毒水に変わります。
日本では1998年以降、自殺者が年間三万人以上となり社会問題となっていますが、アルコール依存症と自殺の関連は明瞭で、自殺者に占めるアルコール依存症の割合は、気分障害に次いで高いのだそう。
特に、うつ病を合併した場合や別離、離婚、失業など負のライフイベント、大量飲酒、社会的サポートの欠如は自殺のリスクを高めるとされています。
自殺者にうつ病が多いことは有名ですが、うつ病以外では依存症が最も頻度が高く、自殺者全体の15-56%にアルコール乱用または依存がみられたという報告もあるそうです。
【アルコール依存症と自殺の関係】
断酒会とは、アルコール依存症の人たち自身による自助グループのこと。
ここで自助のグループとして、「家族にも言えない失敗を安心して正直に語れる場」という役回りを持っています。
依存症からの回復には、自分に正直になれるような安全な場所が必要だと言い、ここでは自己の経験を体験談として語り合い、アルコール問題を抱えた仲間たちの共感を得ることができ、自信を取り戻すことができます。
実際に何をしているかというと、酒害体験を聴く、そして話す 。「一日断酒」「例会出席」この繰り返しなのだそう。
これを繰り返すことで皆と一体となった仲間意識が芽生え断酒を継続しようという意思が少しずつ強くなるのだと言います。
しかし、せっかく断酒会に相談に来ても継続的に来なくなる人も多く、そういう方はいつしか亡くなっているとも。
【地域の救いの輪を広げましょう】
※ ※ ※ ※ ※
日本では自動販売機でお酒が買えますが、未成年者による飲酒が問題となり、全国小売酒販組合中央会は、平成7年5月の総会で従来型の酒類の屋外自動販売機の撤廃を決議し、自主的な撤廃を進めてきました。
その後の自動販売機の推移は国税局が追跡調査を行っており、平成8年当時全国に18万6千台あった旧来型の誰でも買える自動販売機は、平成23年4月現在で、(大震災の影響で仙台国税局管内を除き)7,700台、年齢確認が必要となる新しい自動販売機は1万9000台となったそうです。
しかしアルコール依存症は未成年者の問題ではなく、飲酒が認められている大人の問題である限り、未だに自由に酒が買える自販機をどう思うべきでしょうか。
また、つい買ってしまうようなアルコール依存の人たちに対して、断酒会への認知を高め、そこへ導くような救いの手をもっと多くの人に知ってほしいものだ、と知人は語ります。
つい口がさみしくて「一杯だけ」と飲むそのお酒、強い意志で、一日断酒がたまにでもできるでしょうか。
アルコールとそれへの依存症が、実は相当に怖いものだと改めて知りました。
肉体と精神の健康のためにも、気をつけなくてはいけませんね。
注:文中の図は、社団法人全日本断酒連盟のパンフレットよりお借りしました。
【全日本断酒連盟HP】 http://bit.ly/PIZIJ4
『酒は百薬の長』と言いますが、度が過ぎるとこれは毒水に変わります。
日本では1998年以降、自殺者が年間三万人以上となり社会問題となっていますが、アルコール依存症と自殺の関連は明瞭で、自殺者に占めるアルコール依存症の割合は、気分障害に次いで高いのだそう。
特に、うつ病を合併した場合や別離、離婚、失業など負のライフイベント、大量飲酒、社会的サポートの欠如は自殺のリスクを高めるとされています。
自殺者にうつ病が多いことは有名ですが、うつ病以外では依存症が最も頻度が高く、自殺者全体の15-56%にアルコール乱用または依存がみられたという報告もあるそうです。
【アルコール依存症と自殺の関係】
断酒会とは、アルコール依存症の人たち自身による自助グループのこと。
ここで自助のグループとして、「家族にも言えない失敗を安心して正直に語れる場」という役回りを持っています。
依存症からの回復には、自分に正直になれるような安全な場所が必要だと言い、ここでは自己の経験を体験談として語り合い、アルコール問題を抱えた仲間たちの共感を得ることができ、自信を取り戻すことができます。
実際に何をしているかというと、酒害体験を聴く、そして話す 。「一日断酒」「例会出席」この繰り返しなのだそう。
これを繰り返すことで皆と一体となった仲間意識が芽生え断酒を継続しようという意思が少しずつ強くなるのだと言います。
しかし、せっかく断酒会に相談に来ても継続的に来なくなる人も多く、そういう方はいつしか亡くなっているとも。
【地域の救いの輪を広げましょう】
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日本では自動販売機でお酒が買えますが、未成年者による飲酒が問題となり、全国小売酒販組合中央会は、平成7年5月の総会で従来型の酒類の屋外自動販売機の撤廃を決議し、自主的な撤廃を進めてきました。
その後の自動販売機の推移は国税局が追跡調査を行っており、平成8年当時全国に18万6千台あった旧来型の誰でも買える自動販売機は、平成23年4月現在で、(大震災の影響で仙台国税局管内を除き)7,700台、年齢確認が必要となる新しい自動販売機は1万9000台となったそうです。
しかしアルコール依存症は未成年者の問題ではなく、飲酒が認められている大人の問題である限り、未だに自由に酒が買える自販機をどう思うべきでしょうか。
また、つい買ってしまうようなアルコール依存の人たちに対して、断酒会への認知を高め、そこへ導くような救いの手をもっと多くの人に知ってほしいものだ、と知人は語ります。
つい口がさみしくて「一杯だけ」と飲むそのお酒、強い意志で、一日断酒がたまにでもできるでしょうか。
アルコールとそれへの依存症が、実は相当に怖いものだと改めて知りました。
肉体と精神の健康のためにも、気をつけなくてはいけませんね。
注:文中の図は、社団法人全日本断酒連盟のパンフレットよりお借りしました。
【全日本断酒連盟HP】 http://bit.ly/PIZIJ4