北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

縁は不思議~45年ぶりの再会

2012-08-13 23:45:34 | Weblog
 先日、岩見沢と旭川の墓参りに両親を連れて行ったのですが、その際に両親から言われたのは、「ついでに昔の知人の家まで連れて行って欲しい」ということ。

 両親の昔の知人とは、私が小学生低学年を稚内で過ごしていた時の隣人のAさんで、今はご主人を亡くして奥さんとお嬢さんが同居しているのだとか。

 Aさんのご主人とは父が同じ職場で働いていたのですが、その方は早くに職場を離れて起業をされていました。

 お嬢さんは私より歳が二つ上で、小学校2年生の頃にお家を訪ねて遊んだ記憶があります。

 父にとっては印象深い隣人でしたが、いつの間にか職場を離れられたので、もうずっと会っていないのでした。

 その隣人の住まいが分かったのはなんと新聞での死亡欄から。

 父は毎朝新聞の死亡欄を丹念に見ているのですが、そこで亡くなった方の名前を発見し、同時に喪主が知った名前のその方の奥さんだったことから、「もしや」と考えて、一枚の葉書を送ったのだそう。

 それには「自分は○○と申しますが、もしかしたらAさんではありませんか。失礼だったらお許しください」という内容が書かれていて、それがきっかけとなって先方からも連絡のハガキが届いて、今回の再会となったもの。なんと45年ぶりの再会です。

 墓参りのついでだったので、両親と私と妻、それに弟の一家が大挙して押しかけた形となりましたが、先方も我々のことは覚えていてくれて、「ハガキが来た時は懐かしかったー」と言ってくださいました。

 残念ながらAさんのご主人にはお会い出来ませんでしたが、両親は仏壇に手を合わせて再会の機会を与えてくれたことに感謝を思いを捧げておりました。

 
 私自身はまだ若いせいか、新聞の死亡欄なんてなんのためにあるのか、と思っていましたが、両親の世代になると今生で縁があった方達との最後の接点という側面があることを改めて知りました。


    ※    ※    ※    ※




 縁とは不思議なものです。

 たった一度あっただけで一生付き合って行ける友もいれば、何年同じ職場にいてもそれ以上にはならない人たちも大勢います。

 仲の良かった人たちといつしか別れることになった先に、再会の機会はあるでしょうか。

 再会したからといって新しい何事かが起きるわけではないでしょう。しかしそれでも今生の時間を共に過ごした喜びを分かち合うだけでもきっと意味があるのだと思います。

 子供や孫だって不思議な縁で結ばれた、同じ時間を共有するパートナーです。

 夏休みはそんな再会にぴったりの季節かも知れません。

 良き再会で、良い夏休みをお過ごしください。 
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【マニア編】管理釣り場でニジマスに挑戦~ビッグファイト松本

2012-08-13 14:49:18 | Weblog

 【ビッグファイト松本のオリジナルステッカー】

 備忘録をも兼ねて、改めてビッグファイト松本で習ったことを書き記しておこうと思う。

 かねてよりフライ仲間から「ビッグファイト松本へ一度行ってみると良いですよ」と言われていたが、普段は流水を相手にしているために、管理釣り場で静水面を相手にするというのはなかなか様子が分からない。これまた新しい挑戦だ。


 この管理釣り場は自然繁殖による極めて元気の良いニジマスを相手にできるというのでフライとルアー釣りの愛好家にとっては知る人ぞ知る人気のスポット。

 札幌を昼過ぎに車で出発したが、途中で帰省の渋滞にはまり現地到着は14時半、札幌からは結構遠い。


    ※    ※    ※    ※




 到着した現地には管理用の小屋とログハウスがあるがあとは池が広がる広い空間。

 噂の名物オカンに挨拶をして受付を済ませ用意をすると、ここでのいろいろなルールやマナー、さらにはお勧めのフライなどいろいろな説明を受ける。

「ロッドは4番以上でお願いしているとありましたが、細いのはダメですか?」
「本当は5番とか6番が安心なんです。4番ももつけど、細いと
ファイトの時間が長引いてニジマスにストレスがかかるのよ。ニジマスって興奮したら自分の体力の限界以上に逃げ回って体内に疲労を蓄積させるので、そのときは釣り上げて逃がしても後で死んじゃう。そういう魚が結構いるので、ヒットしたら早めに
釣り上げて欲しいのよ」

 なるほど、ファイト時間も長いのは良くないらしい。

 またここのウリ文句の一つは、『ロッド・リール破損記録更新中!!魚たちの返り討ちにご注意!!魚たちによって折られたロッドは、分かっているだけで190本!!リール74個!! さらに現在進行形で記録更新中』というもの。

 ニジマスの自然繁殖のものは「シリピン」と言って、尻ビレがピンととんがっているもので、これが野生の証。気性も荒くて、そこがまた釣り上げるまでの戦いを楽しめるのだが、それだけにあげ方を間違えるとロッドを折られることもよくあるので、気をつけなくては。


    ※    ※    ※    ※


 結局釣りのスタートは15時。この日は陽ざしが強くてじりじり肌を刺す。暑い盛りよりは少し涼しくなる時間帯の方がねらい目かもしれない。

 さて、釣り場としては一の池から七の池まで七つの池があって、フライでもルアーでもロープを張ってある禁止エリア以外ならどこでもどうぞ、という。

「妻はまだ初心者なんです」と言うと、名物オカンの息子さんが丁寧にキャストの仕方を教えてくれた。

 おまけにフライを投げ入れたあたりに撒き餌をすると、とたんにバシャバシャと魚が狂ったように餌を食べ出して、その勢いでフライにも食いつくということになる。こういう手もあったか。

 

    ※    ※    ※    ※


 さて、こちらの名物オカンに、「どんなフライが出ますか?」と訊いてみた。

「アント(アリ)系、バッタ、カディスなど何でも出ますよ」とオカンは自信満々。

「こんなのだけど、どう?」と、手製のフライを見せると、「あ、いいですね。虫らしくて良いです、出ますよ」とのこと。

「ただ、ポストが大きいかな。ここは静水面なので魚がじっくりフライを見ちゃいますからね。もし近くまで来るけど食わないという場合はポストをハサミで切って少し小さくするといいわ。それとパラシュートもオーバーデコレーションっぽいかも」
「僕は五回くらい捲いてます」
「ああ、多いね~。二回くらいでうっすらでいいと思うよ」

「テレストリアルのカディスでも出ますか?」
「出るけど、あまりゴロンとしたボリューム感のある感じよりは細くていいと思う。何だったらスレッドだけでも良いくらいですよ」

 そうか、テレストリアルなんてボリューム感のある方が魅力的なのかと思いきや、流水の川と静水面での釣りでは考え方も魚にとっての効果も違うもののようだ。今後のフライ作りの参考になった。


    ※    ※    ※    ※


 さて、そんな会話の後で早速池に出て、練習のつもりでフライを放り込んでみる。フライ周辺に撒き餌をしてくれると、見事に一発で食ってくれた…が、ちょっとは頑張ってみたものの一発で5Xのティペットは切られてしまった。
(うわ!やっぱりこりゃ大変だ。ティペットが足りなくならないかな)という不安が強く印象に残った。

「ティペットは4Xという方も多いですよ」とは言われたものの、やはり魚にとってはフライの善し悪しに加えて、ラインやリーダーが目立つかどうかで食うか食わないかを判断している様子。

 ティペットは細ければ細いほど良いに決まっているけれど、6Xならとても持ちそうにはない。ここはやはり5Xで我慢のしどころだな。 

 ところがその後は手のひらを返したように、食ってくれない。

 フライをいろいろ変えてみても反応が鈍い。どうしたんだろう。


「渋いですね」とオカンの息子さんに言ってみると、「リーダーは何を使っていますか?」と訊かれた。


「いつも川でつかっている、海釣り用の糸を繋いだものですけど…」と言うと、「それじゃあ結び目が見えちゃうし、使い古してざらざらだとそれも見切られるかも知れませんね」

 そういうと、「サービスしておきます(笑)」と言って、新しいリーダーを一つくれました。

「ティペットもフロロの方が良いですよ」

 静水面には静水面なりの準備と用意が必要で、流れのある川よりもずっと繊細なのだということを改めて知った。
 

    ※    ※    ※    ※


 その後は、池を変えて再チャレンジ。

 こちらではたまに食ってくれ始めましたが、今度は「合わせ」るのが下手なので、全部逃げられてしまう。
 タイミングだとか、ラインのひき方やロッドの合わせ方などをもっと練習をしなくては行けないな。

 実はそうこうするうちに、妻の方にビッグな当たりがあった。


 【むむっ!やるじゃないか!】


「おお~、慎重にリールを巻いたり開放したりしろ~」と横でなんとかあげようとアドバイスをしたが、残念ながら途中でバレてしまった、残念!

 しかし、リーダーを替えればフライはちゃんと食ってくれているわけで、少し自信も取り戻せて良かった。
  
 オカンからは「これが出るよ」というフライももらって試したけれど、これもラインを切られてすぐにボツ。


 【このタイプは出るらしい。早速マテリアルを購入した】


 まったくフライも何個あっても足りないくらい。静水面用の繊細なタイプのフライをもっと作っておかなくちゃ。

 日没で帰る時にも、最後にいろいろなアドバイスを受けて、次回へのリベンジを誓うのだった。

 お土産はビッグファイト松本のオリジナルステッカーで、大が500円で小が350円。




 今度はもっと用意を周到にして再チャレンジだ。

 待ってろよ~!

 
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