こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

世界でたったひとりの子

2006-11-05 00:00:00 | 未分類
アレックス・シアラー氏『世界でたったひとりの子』を読みました。

舞台は近未来、人々は不老薬によって長寿と不老を手に入れていた。
しかし、男女共かなりの人々が不妊に悩まされており、子供はほとんどいなくなっていた。

そんな中、主人公はタリンという少年。
両親はいず、ディートという男が親代わり・・・といっても、タリンを子供のいない人々に
1時間いくらでレンタルしてもうけているのだ。
ディートはあと数年でおとなになってしまうタリンに、死ぬまでずっと子供でいられる手術(PP手術)を
受けさせようとしている。

タリンは、様々な人々に貸し出され、PP手術を受けている様々な職種の人に出会います。
彼の心の叫びは痛々しいほどです。
彼が何を望んでいるのか、それは報われるのか。
それは読んでみてください。

訳者あとがきは、物語のほとんどを語ってしまっているので、本編を読んでから読むことをお勧めします。

コメント
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