眉村卓さんの『沈みゆく人』を、入院中に読んでいましたので、感想をアップします。
表題作が一番面白く、本の中に主人公が取り込まれていく過程がいいです。
主人公も、それを自覚していて、結末に彼がしたことも面白いのです。
「板返し」は、不条理小説ですが、やはり、眉村さんが投影されているように感じられます。
「じきに、こけるよ」は、主人公の前に幻影の人々が現れて、予言をしていく不思議な物語。
「住んでいた号室」は、主人公の思いの果て、過去に住んでいた団地の解体現場にテレポートしてしまう話。
すべてに眉村さんの影が見え隠れする、幻想的な小説でした。
表題作が一番面白く、本の中に主人公が取り込まれていく過程がいいです。
主人公も、それを自覚していて、結末に彼がしたことも面白いのです。
「板返し」は、不条理小説ですが、やはり、眉村さんが投影されているように感じられます。
「じきに、こけるよ」は、主人公の前に幻影の人々が現れて、予言をしていく不思議な物語。
「住んでいた号室」は、主人公の思いの果て、過去に住んでいた団地の解体現場にテレポートしてしまう話。
すべてに眉村さんの影が見え隠れする、幻想的な小説でした。