父から喫茶店を引き継ぎ店主となった惣司季は、警部でありながら警察を辞めた弟の智をパティシエとして店で働かせている。
しかし、有能だった智を警察が辞めさせるわけがなく、籍をおいたままにして、秘書課の直ちゃんを店に送り込んできた。
しかも直ちゃんは、難事件の捜査に協力しないなら、店に捜査一課の目つきの鋭い刑事たちや警察学校の生徒たちまで毎日通わせようかとも脅すのだ。
仕方なしに捜査の手伝いをする季と、それを見かねて推理を始める智だったが・・・。
人の心の行き違いから生まれた4つの事件。
どれもやりきれない思いを抱かせるものでしたが、最後は特に悲しすぎる話でした。
ただ、智の思いが伝わっていることが救いです。
ぜひ、続きを書いていただきたいです。
パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から (幻冬舎文庫) 価格:¥ 680(税込) 発売日:2013-09-04 |