こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『キャロリング』有川浩

2015-06-13 19:36:28 | 読書感想
大和俊介、三十二歳。
誘拐された少年を助けに行ったが、うっかり口を滑らせて絶体絶命のピンチ。
果たして・・・というところから物語は始まります。

大和の父親は、大和が幼い頃は母親に、ある程度大きくなると大和に暴力をふるうような男でした。
また少年・航平の両親は、今、離婚の危機にあります。

さらに、犯人たちの背景にまで言及して、有川さんは読者をどこに連れていくのかと思いきや、きれいにすべての伏線を収めて結末へと誘導してくださいました。

話の真っただ中にいるときは、とても辛かったのですが、きっとどこかに希望があると思わせてくださいました。
やはり、有川さんらしい物語でした。
コメント
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