こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『ひとめぼれ』畠中恵

2017-08-28 19:11:11 | 読書感想
神田町名主の跡取り、お気楽者と言われる高橋麻之助。
その悪友の一人、同じ町名主の息子だったが父逝去のため町名主となった八木清十郎。
もう一人の悪友、堅物の見習い同心・相馬吉五郎。

この三人が活躍する「まんまこと」シリーズも、第6弾。

大きな厄介事の始末の付け方を見せるため、この三人が呼び出された「わかれみち」
相馬家の昔の約束事があると、盛り場の真ん中で告白された「昔の約束あり」
他、四つの揉め事が持ち込まれる事になります。

中でも笑ったのは、麻之助が小十郎に殴りかかったシーン。
どの話で、どうなったかは、読んでのお楽しみ。

でもまあ、大体において人の心の機微について描かれていると思っていただいて間違いありません。
大抵が、心のある差配をするので、傷つく者も少ないと思っていいでしょう。
麻之助も、頼りないと言われつつも頑張っています。

悪友三人組が晴れて一人前と言われ、幸せになれる日が早く来るといいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする