こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『イシイカナコが笑うなら』額賀澪

2019-04-29 19:43:21 | 読書感想
県立星ノ谷高校に異動してきた社会科教師・菅野京平は、31歳。
この高校のOBであり、在学当時に自殺した同級生・石井加奈子が、幽霊として伝わっている事に驚いた。
さらに、その石井が本当に幽霊として京平の前に現れ、2004年に戻って人生をやり直すチャンスを与えると言いだすとは思わなかった。
京平は、彼の人生を変える事ができるのか?

あれだけ熱心でいい先生でも、悩んでいる事もあるんですね。
まあ私も、現実と理想の違いに悩んだりもしましたので、というか、未だに悩みもしますので、人の事は言えません。

また、石井加奈子の自殺の原因に到達するまでの紆余曲折も読みどころで、その結果も、割り切れないところが、リアルなのかもしれません。幽霊が出てきてリアルというのも何ですが。

スッキリしない読後感かもしれませんが、自分の心持ちを変える事で、何らかの落としどころを見つけるしかないという、普通の人生が描かれています。
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SFマガジン2019年6月号 横田順彌追悼特集に寄せて。

2019-04-29 17:32:57 | ブログ
横田順彌さんが、今年の1月4日にお亡くなりになり、SFマガジン6月号で追悼特集が組まれています。

で、日下三蔵さんのハチャハチャSFガイドを読んで思ったのは、どうやら私の記憶に残る「茶摘み」の替え歌は、『脱線!たいむましん奇譚』か『銀河パトロール報告』に載っていそうだな、という事。

とってもお下劣で、バカバカしい詞なのかもしれませんが、当時、・・・も今も、そのアホさ加減が(褒めてます)とても好きです。
多分、後者に載っていそうだなあ。

また、『早く寝てはいけません!』に始まる子ども向けの講談社作品のアンケート葉書に「もっとハチャハチャしてください」というような文を書いたのは、私です。すみません。
充分、ハチャハチャなんですが、応援メッセージのつもりでした。
横田さん、困惑されたでしょうね。

できれば、70年代から80年代にかけてのハチャハチャSFを読みたいのですが、講談社さん、双葉社さんなど、復刊してくださらないでしょうか?
熱烈に、希望します。
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