左大臣の娘・桜子は、八歳の頃から漢字が読めた事もあって、父の集めた唐物の中にあった「美食譜」なるものを参考に、料理を作り始めた。
平安当時、姫君が料理を作るなどもってのほかで、案の定、母君に叱られた。
しかしある日、とても空腹そうでありながらもやせ我慢する少年に出逢い、工夫して食べてもらえた事から、母の目を盗んで乳母に料理の基礎を学び始めた。
それから八年、年頃になった桜子の下には、一つも縁談が来ない。
彼女が自ら市に赴き、料理も行う事が、悪い噂となっているらしい。
なのになぜか、東宮妃として宮中へ入内するようにという話が舞い込んだ。
実は、その東宮が冷酷な狼と称される方だと知って、納得する桜子なのだった。
唐の料理への偏見をなくすために入内を引き受けるという桜子はどうかと思いますが、結果的に、それが東宮を救う事になるとはねえ。
もちろん、それだけでは済まず、宮中の陰謀渦巻く世界に翻弄されたりしています。
物語の内容も面白かったのですが、史実も気になります。
本当は、いつ頃から唐風の料理がなじんできたのでしょうか?
紫式部や清少納言が食べるには、まだ、早かったのかとか、考えてしまいます。
巻末の参考文献には書いてあるのでしょうが、どれに載っているのかが分からず、かと言って、全部読むには時間が足りず、どうしたもんかと悩んでしまいます。
平安当時、姫君が料理を作るなどもってのほかで、案の定、母君に叱られた。
しかしある日、とても空腹そうでありながらもやせ我慢する少年に出逢い、工夫して食べてもらえた事から、母の目を盗んで乳母に料理の基礎を学び始めた。
それから八年、年頃になった桜子の下には、一つも縁談が来ない。
彼女が自ら市に赴き、料理も行う事が、悪い噂となっているらしい。
なのになぜか、東宮妃として宮中へ入内するようにという話が舞い込んだ。
実は、その東宮が冷酷な狼と称される方だと知って、納得する桜子なのだった。
唐の料理への偏見をなくすために入内を引き受けるという桜子はどうかと思いますが、結果的に、それが東宮を救う事になるとはねえ。
もちろん、それだけでは済まず、宮中の陰謀渦巻く世界に翻弄されたりしています。
物語の内容も面白かったのですが、史実も気になります。
本当は、いつ頃から唐風の料理がなじんできたのでしょうか?
紫式部や清少納言が食べるには、まだ、早かったのかとか、考えてしまいます。
巻末の参考文献には書いてあるのでしょうが、どれに載っているのかが分からず、かと言って、全部読むには時間が足りず、どうしたもんかと悩んでしまいます。