谷岡せいらは理髪師だった祖父に憧れて理髪師になり、しかも、昔から望んでいた古き良き香りが漂う昔ながらの理髪店〈バーバーひしおか〉に飛び込んで雇ってもらう事ができた。
そこは、理髪師のミミコさんの旦那・凌次郎まで、典型的な”髪結いの亭主”を体現していた。
しかしある日、〈魚亭〉の奥さんとの会話でご主人の嘉樹さんが借金のカタに預かったという変なペンダントから、凌次郎さんが趣味で美術鑑定士をやっている事が分かる。しかも、かなり高い能力を持つというのだ。
そこから、実は怪盗セイントじゃないかと噂のあるセイさんこと、矢車聖人さんを巻き込む大芝居を企む事となった。
凌次郎さんといい、息子の桔平さんといい、フラフラしていながら隠し持つ能力がプロのトップレベルというところが、得体が知れません。
まあ、花咲小路の人々は皆、得体が知れない人ばかりかもしれません。
今回も、物事は収まるべきところに収まり、かつ、読者の冒険心も満足させる楽しい作品になっています。
お薦めです。
そこは、理髪師のミミコさんの旦那・凌次郎まで、典型的な”髪結いの亭主”を体現していた。
しかしある日、〈魚亭〉の奥さんとの会話でご主人の嘉樹さんが借金のカタに預かったという変なペンダントから、凌次郎さんが趣味で美術鑑定士をやっている事が分かる。しかも、かなり高い能力を持つというのだ。
そこから、実は怪盗セイントじゃないかと噂のあるセイさんこと、矢車聖人さんを巻き込む大芝居を企む事となった。
凌次郎さんといい、息子の桔平さんといい、フラフラしていながら隠し持つ能力がプロのトップレベルというところが、得体が知れません。
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