こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『みとりねこ』有川ひろ

2021-12-03 20:02:32 | 読書感想
 
冒頭二編が、「旅猫リポート外伝」の猫にまつわる短編集です。

「旅猫リポート外伝」では、久しぶりのサトルに懐かしさと寂しさを感じました。

続く「猫の島」では、リョウとカメラマンの父と、父の再婚相手の晴子さんとで竹富島へ取材も兼ねて行く物語。
父親が猫に懐いてもらえないと嘆きますが、猫の中に突撃なんかしたら彼らだって驚くので、避けられますよ(^^;)

「トムめ」も口では飼い猫のトムを悪く言いながら、猫への深い愛情がひしひしと伝わります。

私が特に気になったのは「シュレーディンガーの猫」で、タイトルからどういう方向に行くのかが見えず、興味津津でした。まさか、ああ来るとは思いませんでしたよ。
そうそう、これに関しては初回特典として物語にまつわる書き下ろし漫画が付いていました。
どちらも面白いです。

残り二編も、猫への溢れる愛情ダダ洩れの物語でした。
おすすめです。
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『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』青柳碧人

2021-12-03 19:42:27 | 読書感想
 
女に振られて人嫌いになった竹取の男とその親友の下に、なぜかかぐや姫がやって来て、殺人事件が発生した。「竹取探偵物語」

今回は「竹取物語」「おむすびころりん」「わらしべ長者」「猿蟹合戦」「ぶんぶく茶釜」の5つの昔話を下敷きにしたミステリが展開されます。

どれも、なかなか一筋縄ではいかないややこしさで先が読みにくいのですが、そこが面白いので、ミステリ好きの方は特にお読みください。
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