こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

銀二貫

2010-05-06 00:00:00 | 未分類
高田郁さん『銀二貫』を読みました。

安永七年(1778年)、睦月。
仇討ちで父を殺され、自らも殺されそうになったところを、銀二貫で救われた十歳の少年、鶴之輔。
危ないところを救ってくれた井川屋の主、和助の元で、丁稚の松吉として働くこととなった。

本来なら、大火で焼けてしまった天満宮再建に寄進するための銀二貫。
番頭の善次郎に嫌味を言われながらも、身を粉にして働く松吉。

果たして松吉はどのように成長するのか、銀二貫の寄進はいつできるのか。
なかなか貯まらない銭と、続く不運に気をもみながら読み続けました。

でも、暗闇の中に一筋の光が差すように、あれよあれよと思う間もなく、
伏線が生かされた思いがけない展開に。

情けは人のためならず、というのを地で行く物語で、面白く読めました。

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