こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第四部 貴族院の自称図書委員VI』香月美夜

2020-06-05 20:13:30 | 読書感想
 
二年生になってからもローゼマインたちの試験初日合格は当然の事で、今回はさらに成績の向上が目標として上乗せされる事となった。

図書館では、シュバルツとヴァイスに連れられてメスティオノーラ像のもとへ行き、彼女が抱えるグルトリスハイト(大きな革の本)へお祈りするよう頼まれる。
実際、お祈りしてみると、ローゼマインから大量の魔力が引き出された。
その割に何事も起こらないので、不思議な気分を抱える。

シュターブを変形させる授業では、自分自身の腕力で使える武器として水鉄砲を想像してしまう。
一方、調合の授業ではフェルディナンドの教えのおかげか、高度な技を扱えたりと、優秀なのか無能なのか判断に困りそうな結果になる。
また、回復薬を作るための採集に行くと、この辺りでは見かけない魔獣に出くわし、しかも、本当なら学んでいないはずの魔法を使って退治できてしまい、あらぬ疑いをかけられてしまう。

色々と前途多難ではありますが、今回、親から離れてローゼマインに名捧げをしようとするローデリヒの思いを受け止めたところは、ローゼマインの強さですね。
教師のヒルシュールも、自らの弟子にアーレンスバッハの中級文官見習いのライムントを受け入れている点で、学ぶ意欲のある者に氏素性関係なく平等に教えようとするという面は、尊敬に値すると感じました。

問題なのは、またまたヒルデブランド王子という王族と本好き仲間という事で多くの交流を持ってしまうのですが、仕方ありませんよね?同士ですから。

問題ばかり並べましたが、いいところもあって、魔獣ターニスベファイン退治も見事ながら、魔力を根こそぎ奪われた土地に自らの魔力を与え、癒していく光景は感動してしまいます。
また、聖女伝説が増えていますよね?

そんなわけで、次回は、どうやっているはずのない魔獣が現れ、しかもあまりにもタイミング良くローゼマインが退治できてしまったのかを説明できるかにかかっています。
心配しつつも、楽しみです。
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