こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『彼女は弊社の泥酔ヒロイン』梶尾真治

2020-03-07 19:48:36 | 読書感想
 
中田栄子は、三友商事に入社して間もなく行われた歓迎会で飲酒した事から、超人的な力を発揮してしまった。
自分に絡んできた酔客をのしただけではなく、知らなかったとはいえ、直属の上司に絡んでいたチンピラ二人組までやっつけたのであった。
それは、少なくとも祖母の代から受け継がれた特異体質で、力を発揮すると共に、異界から「怪魔」という化け物も呼び寄せてしまうというジレンマを伴っていた。

幸い、と言っていいのか、彼女が上京して住み始めた祖父の家の従姉が最初の目撃者であり、ヒーロー好きであった事から、直属の上司の友田と一緒に栄子を「Aクライ・プリンセス」というスーパーヒロインに仕立て、会員制護衛ビジネスを立ち上げた。

うーん、スーパーヒロインと化け物と怪獣ですかあ?
色んな要素がいっぱい詰め込まれていて面白いのですが、まだ、焦点が定まっていない感じがします。
「怪魔」という存在がどうしてあるのか、何者が、または何らかの原因から生まれたのか、など、気になる要素がたくさんあります。
これから、謎が明らかになっていくのか、ただ、「怪魔」を退治して終わるのか、延々と、スーパーヒロインを活躍させていくのか、とても、気になります。
多分、梶尾さんだから、謎は解明してくださると思ってはいるのですが、まだまだ、続きを書いていただきたい作品ですね。
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