歌の翼に ピアノ教室は謎だらけ

菅浩江さんのノベルス『歌の翼に　ピアノ教室は謎だらけ』を読みました。
音楽大学を首席で卒業しながら、人前で演奏できなくなり、商店街の楽器店の２階で
ピアノ教室の教師をやっている杉原亮子が、些細な事件や悩みをやわらかく解決していくミステリです。
２年前に買っておきながら、読んでいませんでした。ごめんなさいm(__)m
でも、今の私に一番必要だった物語だと感じました。
亮子は、温和で頼りなげに見えますが、芯は強く、時間はかかるかもしれませんが、
立ち直ってくれると信じています。

弥勒の掌

我孫子武丸さんの『弥勒の掌』を、読みました。
それぞれの妻が殺されたり失踪した刑事と教師が、自分自身で捜索し始めるところから、
始まります。
どちらの妻にも、ある新興宗教が関わっていることが解るのですが・・・。

結末は、世界をひっくり返されたように感じました。
私は面白かったのですが、解説を読むと、好き嫌いが分かれそうですね。
私も思い当たることがあって、そういう理由からなら、この著作も嫌いそうなのです。
でも面白く読めたから、私の基準って何なのだろうと、不思議に思いました。

だらだらしてました。

今日は、本も読む気にならず、だらだらして過ごしました。
あ、違うか。夢枕獏さんの『純情漂流』は、読みました。
１０年以上前の話ですが、この頃から、空海や玄奘三蔵の物語を書こうとされていたのですね。
獏さんの、溢れんばかりの情熱を感じた本でした。

買ってもらいました。

図書館に本のリクエストをよく出すのですが、我孫子武丸さんの本は、
購入していただいたようで、新品を読めるのは、うれしいですね。
なぜか、この図書館の西澤保彦さんの本には、鼻毛らしきものが
よくついています。
いまのところ、他の作家さんのでは見かけないので、西澤さんのファンなのでしょう。
勘弁して欲しいです(^^;)

対談集 妖怪大談義

京極夏彦さんの『対談集　妖怪大談義』を読みました。
水木しげるさんや小説家の方々、養老孟司さんとの対談も面白かったのですが、
民俗学者や歴史学者の方々も、それぞれの視点から妖怪というものを研究なさっているというのが、
興味深かったです。
いやー、楽しかった。