こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

『神様の御用人8』浅葉なつ

2019-02-22 20:02:34 | 読書感想
今回は、引退したい神様VSさせたくない眷族。
狸の神様。
そして、大分宇佐に本宮のある八幡様と、なかなかバラエティに富んだ顔ぶれ(と書くと、神様方に失礼かもしれませんが)です。

私が一番気に入った物語は、二柱目の金長様です。
人によって祀られるのが神とはいえ、よほど愛されていたんだなあと微笑ましく感じられる事実が隠されているのでした。

一柱目の神様の人と共に在りたいという思いや、三柱目の八幡様の、過去の想い出と人々に向き合い直す事で気づくなど、一応、人が神を元にして造られたものとはいえ、人にも思い当たる節がありそうです。

あと、作者の浅葉さん。
新刊のうちに購入しながら、読了が今になってしまい、申し訳ありません。
更に問題なのは、そう云う事をいうべき方々が、たくさんいらっしゃる事。
返す返すも、お詫び申し上げます。

今回もとても面白かったので、私の遅読が問題なだけです。
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映画『ねことじいちゃん』

2019-02-22 19:45:39 | 映画
リバーウォーク北九州の映画館に、『ねことじいちゃん』を観に行きました。
http://nekojii-movie.com/

人間の役者さんたちの演技も、人を和ませる自然なものでしたし、猫たちも、岩合光昭さんらしく自然体でした。
もちろん映画なのですから色んな人間模様が描かれているのですが、何とも心温まる物語になっていました。
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『春待ち雑貨店ぷらんたん』岡崎琢磨

2019-02-21 20:00:43 | 読書感想
恋人からプロポーズされた北川巴瑠は、すぐには返事をせず保留状態にした。
なぜなら過去、巴瑠は同じ状況で彼女の特性について伝える事で、苦い経験をした事があったから。

そんな彼女がアクセサリーを作りながら販売もしている雑貨店ぷらんたんでは、様々な人々が色んな思いを抱きつつ、多彩な人間模様を描いていきます。

そうですね。
人は誰でも光と影の両面を持っていて、影は滅多に見せません。
だから、表面上だけ見て、むやみにうらやんだりねたんだりするんでしょう。
私も、同じ経験はしてきていますので、人の事は言えません。
分かっていても、悟れるものじゃありませんしね。

でも、できれば心穏やかに暮らせたらいいのですが。

そういう意味では、この作品は悩みのど真ん中にいる方々にとって、両刃の剣です。
お薦めするべきか、悩みます。
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『コンビニたそがれ堂 猫たちの星座』村山早紀

2019-02-19 19:45:26 | 読書感想
今回のたそがれ堂は、猫が主役?

子猫の千春ちゃんが、いつまでも大好きな家族と暮らしたくて、猫又になる薬を買い求めにやって来ます。

そこにたまたま店番としていたのが、猫又のねここ。
猫又は、人とは暮らせないからと、普通の猫として人を幸せにしてきた猫たちの話を始めます。

猫と人との関係とは?
そして、千春ちゃんはどうするのか?

とても優しく、時に切なく、それでも心温まる物語でした。
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『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』三方行成

2019-02-15 19:55:27 | 読書感想
遥か遠い未来の地球と、そこに関係する宇宙を舞台に、ほとんどの人々が自分の体を持たないトランスヒューマンとなった世の中で、ガンマ線バーストが起きてしまう。

死んだ者、生き延びた者、それぞれがどのように考え、行動したのかを、童話をモチーフに描いた連作短編集・・・と言っていいのでしょうか?

第六回ハヤカワSFコンテストの選評にもあったように、私もこれは変にまとめるよりも、色んな童話世界風未来を描いて行った方が良かったように思えました。

それでも、前半の三篇はとても面白かったし、結末の辺りも、本にするにあたって改稿したのか、楽しく読めました。
ただ、途中、ややこしくて頭が痛くなるような感じもありましたが。
今後に期待しています。
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