興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

「妖怪道中膝栗毛シリーズ」創刊!

2011-06-17 | 時には芸術気分

児童書の新刊を一点ご紹介します。

道中膝栗毛  のはじまりは タイムスリップ
  (三田村信行・作 十々夜(ととや)・絵 あかね書房・刊)

「妖怪道中膝栗毛シリーズ」の第一巻です。

舞台は西暦2110年、未来の日本です。
小六の蒼一、夏実、信夫の三人は、江戸時代にタイムスリップします。
夏実のおじさんで世界的に有名な妖怪研究家・大河原博士の密命受け、逃亡を図った江戸時代の大妖怪・山ン本(さんもと)五郎左衛門を探すためです。

日本橋の呉服屋のお嬢さま・お夏、お供の奉公人・蒼太、信助に身を変えた三人は、五郎左衛門を追って東海道を京へ向かう途中、さまざまな事件に巻き込まれます。
権太坂で行き倒れ人を食う舌長姥(したながうば)につかまったり、小田原の宿で往来切手や関所手形などの入った大切な包みを全部盗まれたり・・・。

本書には江戸時代の風俗や習慣もきっちり描かれ、このシリーズを読めば、誰しもきっと江戸時代通になれることでしょう。
また、妖怪たちのほか、たくさんの人物が登場します。途中で会ったユーモラスな二人組み、弥次郎兵衛と喜多八は、第二巻以降も活躍しそうです。

定価(本体1,200円+税) あかね書房
http://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251045119