新宿のシネマート新宿まで、韓国映画「ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女」を観にいってきた。
朝鮮王朝最後の王、高宗(고종)の愛娘、徳恵翁主(덕혜옹주 1912-1989)を描いた物語である。
時代は「大日本帝国」が「大韓帝国」を併合した20世紀の前半。占領下の皇女、徳恵翁主は13歳で日本に留学させられ、そのまま38年間、故国の地を踏めずに暮らすことを余儀なくされる。
映画自体はかなりの部分フィクションが加えられ、ドラマチックな展開で、泣かせどころも多く、わたしは思わず引きこまれて観てしまった。
映画評を離れて、わたしが感じたのは、誰がどう正当化しようが、どう理屈をつけようが、武力による国同士の争い、力による占領は、国を問わず、大多数の人々の幸せを生むことは絶対にない、ということである。
池袋で降りて、映画の余韻をかみしめながら、しばし蕎麦屋酒。(池袋、満留賀)
鯛の刺身に燗酒。
〆にモリソバ。
静かな一人酒のひと時を過ごしてきた。