興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

凛としていて潔い

2018-03-08 | 季節の移ろい

またまた梅話題で失礼します。

わが家の梅が満開となりました。

「花は桜に人は武士」

という言葉が昔からありますが、わたしは、たしかに桜もいいけど梅も捨てがたい、と思います。
梅の花は控えめなたたずまいながら、凛としていて香りがよい。


ところで「花は桜……」に関しては、ことわざ辞典の決定版『故事俗信 ことわざ大辞典 第二版<北村孝一・監修/小学館>』には、以下のような解説があります。

「桜の開花時の華やかさと散り際の潔さを高く評価する日本人の美意識は、武家の台頭を背景とするものであろう」

なるほど、と思いつつ、自戒を込めて言えば、「散り際の潔さ」を持った ‘武士’ が各方面に見られないなあ、とも思う昨今であります。

 

 

 

   

一枝手折って、今夜も梅見酒。

酒は石川県珠洲市の「宗玄」純米酒。‘凛とした潔さ’ を感じさせてくれる酒です。