家の近くの公民館でやっている「韓国語の学習サークル」に参加している。
韓国人講師(女性)を招いて、第二、第四土曜日の月二回、各2時間の授業なので、さほど負担ではないが、ときどき結構やっかいな宿題が出る。
先週出た宿題は、韓国の童謡「과수원 길(果樹園の道)」を歌えるようにしてきなさい、というものだった。
もちろん譜面と歌詞はプリントで渡され(上の写真)、その曲の音声を講師持参の音響機器で2~3回聞かせてもらったが、童謡とはいえ初めて聞く異国の歌を、その場で憶えるのはきわめてむずかしい。というより、ほとんど不可能といっていいのではないか。
また、家で練習するといっても、わたしは譜を読むことはできない。
困っていると、翌日講師からラインで、その曲の YouTube が、メンバー皆に送られてきた。
自分でもネットで調べると、別な歌手の YouTube が複数検索できたので、これでなんとか憶えられそうな気になってきた。(一生懸命練習すれば)
そのうちの一つを、ご参考までに本記事の最下部に掲げておこう。*
ところで、この韓国の童謡を憶えねばならないという経緯のなかで、わたしが強く思ったことがある。
それは「言葉」や「歌」を憶えるには、二つの抜きがたいポイントがあるのではないかということだ。
① くり返し聞き、くり返し声に出す(歌う)
② 幼少時から覚える
の二つである。
「과수원 길(果樹園の道)」は、韓国では有名な童謡であるようだ。何回か聞くと、メロディが美しく、なかなかいい曲だなと思えてくる。
韓国の人たちは、これを小さいころから何回も聞き、体にしみこんでいるから、歌が自然に口をついて出てくるだろうし、愛着もひとしおなのであろう。
年を取って初めて聞く外国人(わたし)にとっては、そう簡単にはいかない。あとは上記の①、「くり返し聞き、くり返し歌う」しかない。
(外国語の勉強というものは、そもそもそういうものなのかもしれない)
ここは覚悟を決めて、一生懸命憶えよう。(あと5~6日ある)
下は憶えるために整理した歌詞と訳である。せっかく時間をかけて作ったので、以下に貼り付けておきたい。
ご高覧いただければ幸いです。(誤訳などご教示ください)
과수원 길
박화목:작사 김공선:작곡
동 구 밖 과수원 길
아카시아 꽃이 활짝 폈네
하이얀 꽃 이이파리
눈 송이처럼 날리네
향긋한 꽃 냄새가
실 바람 타고 솔~솔~
둘이서 말이 없네
얼굴 마주보며 생끗
아카시아 꽃 하얗게 핀
먼 엣날의 과수원 길
과수원 길
果樹園の道
作詞:パクファモク 作曲:キムコンソン
村はずれの 果樹園の道
アカシアの花が すっかり満開だね
真っ白な花が 木々の葉に
雪つぶのように 流れるよ
かぐわしい 花の香りが
糸風にのって かすかに かすかに 漂う
二人にはもう 言葉はない
顔を見あわせ ただ微笑むだけ
白いアカシアの花が 咲いていた
あの 遠い昔の 果樹園の道
果樹園の道 (訳:余白)
歌詞を訳していて思ったのだが、これは童謡というより、作詞者が昔経験した愛おしい恋の思い出であるという感じもする。
いずれにしても美しい愛の歌である。