興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

気持ちはなにげない所作に表れる

2024-09-18 | 随感・偶感・歳時感

今朝コンビニで、とてもいいことがあった。

毎週水曜日、近くのコンビニに東京新聞を買いに行っているのだが、レジでお金を払い、出口に向かうと、先に出た若い男性が、ドアを押さえたまま、わたしが来るのを待っている。

わたしのあとにこの男性の知り合いでもいるのかと思い、チラと後ろを見ると、だれもいない。

わたしが出たあと再び中に入ろうとしているのかとも思い、一瞬様子をうかがったが、男性は中に入ることなく、そのままドアから手をはなした。
あきらかにわたしのために、開けてくれていたのだ。

「ああ、ありがとうございます」

と、わたしは急いで言い、感謝の気持ちをこめて頭を下げた。
この男性の行動は、今のわたしにもできないと思う。

人の気持ちは、なにげない所作に表れる。

この人、わたしを見て、「ここは敬老精神を発揮すべきとき」と思ったのかもしれないが、そうだとしてもそれだけでなく、ふだんから周囲に「ほっこりした気分」を与える気持ちを持った方なのだろう。

本人は今、目の前にいないが、感謝とともに敬意を表したい。