prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「花の生涯  梅蘭芳(メイランファン)」

2010年05月18日 | 映画

梅 蘭芳の周囲の会計士や軍人などお堅い男たちがことごとく狂ってしまう割りに、当人はひどくおとなしく少なくとも普段はカリスマはまったく感じない。
舞台の上では男が女を演じ、女が男を演じて、舞台の上と外とでそれぞれ恋を語るのがおもしろいけれど、もっとおもしろくなりそうなのに途中で先細りする。
全般に構えが立派なわりに、きれいすぎて淡白な感じ。

アメリカ公演でいやにアメリカ人が静かに見ているのが変な感じ。史実ではどうだったのか知らないが、京劇だったら見ればわかるし、単純に興奮拍手喝采になるのが普通だと思うのだが。ニューヨークの客だからスノッブだったのだろうか。
(☆☆☆★)