「あるいは裏切りという名の犬」の警察内のキャリアーとノンキャリアーの対立は「県警対組織暴力」みたいだと思ったが、今回もかなりメンタリティが日本の実録ヤクザ映画的。ともにアメリカ製みたいなドライな感じとは違って湿気が多い。
裏切りがやたらと続いてどっちがどっちについているのかよくわからずストーリーがたどりにくいあたりも「仁義なき戦い」的。もっとも、キャラクターがあまり立っていないので、フラストレーションにつながる。
しかし、フランス製ノワールも血なまぐさくなったものですねえ。というか、おフランスって意外と(?)野蛮なのです。だから革命も起こったのだろうし。
(☆☆☆)