prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「月に囚われた男」

2010年05月24日 | 映画
ほとんど月面基地のセットひとつに月面の場面がときどき混ざるだけ、役者はほとんどサム・ロックウェルだけ、あとケヴィン・スペイシーが声の出演という安上がりというかシンプルな作り。
その割にシナリオがいろいろ凝っていて飽きさせないが、フィニッシュが決まらない。会社は結局なんであんな手のかかる真似をしたのか。あまり「安上がり」とは思えないのだが。これまでの「担当者」は任期が済んだらどうなっていたのか。何か企業というのは悪いことをするものだというイメージに寄りかかっている気がする。月から資源を掘って持ってくるのがあまりエコとは思えないし。

交信の文句に韓国語が混ざっていたり、壁にハングルが描かれていたりする。これからは韓国がクールってことなのかな?

「2001 年宇宙の旅」のHALにあたる世話役ロボットのガーティが、ピースマークの顔の表示を変えて「感情」を表現するのが洒落ている。

月面の採掘現場では、重力が地球の六分の一なのに合わせて放出される鉱石がゆっくりめに落ちているけれど、月面基地内部では特に配慮はしていない。普通に縄跳びしている。手がかかりすぎるのでしょうね。
(☆☆☆★)


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