prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「相棒シリーズ X DAY」

2013年04月14日 | 映画
スペシャル版はテレビの編成期に置き、スピンオフを劇場にまわすという使い分け戦略は「踊る大捜査線」にだぶるけれど、人気を決定づけたのが劇場用だった「踊る」は劇場寄り、テレビだった「相棒」はテレビ寄りの印象。

テレビ発なのだけれど、どこか東映の泥臭い体質が強い気がする。今回の主役(!)の伊丹刑事などATMの使い方がよくわからないなど、今どきいるかと思うようなアナログ人間。
車の上を走るといった派手目のアクションもあるが、「SP」の岡田准一みたいに華麗にはいきません。
とはいえ、追っかけの粘りや札束が街中に降り注ぐシーンなどで劇場版なりのスケール感を出すべく力を入れてます。

木村佳乃や宇津井健や別所哲也が役とはいえ、ずいぶん悪相になったなあと思う。

金とは国家の信用がなければ紙切れにすぎないが、その日本という国家の信頼が揺らいでいるという認識(あるいは事実)を基本に置いていて、それがメジャーな娯楽作品で通用しているのだから、考えてみるとえらいことになっていると考えるべきか、娯楽にしてられるのだからノンキと考えるべきか。
いざとなったら国など捨てて省みないのは犯人だけでなく国家をハンドルしている連中でもある。それが当たり前という国など現実には珍しくない、そう思わないでいる国民のノンキさに対しても警鐘を鳴らしている。

フィルム撮りなのでしょうか、ずいぶん画面の質感がテレビと違う。模様のあるガラス越しに取調べを撮っていたカットでそのまま継ぎ目なしにガラスが消えてしまうといったデジタル処理でなければありえない、ロバート・ゼメキスばりの処理があります。

怒った伊丹が勘定を払わないで出て行ってしまう、という場面は昔の映画ではありがちだったけれど、ちゃんと支払いどうするのかという後の手当てをしていて、しかもX-DAYが来たらツケ(を含むあらゆる信用取引)などふっとんでしまうというモチーフに結びついているあたり目配りがきいている。
(☆☆☆★★)

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相棒シリーズ X DAY@Movie Walker

相棒シリーズ X DAY@ぴあ映画生活

4月13日(土)のつぶやき

2013年04月14日 | Weblog

就寝三時間前までに食べると太ると言われると、寝る時間の方を遅らせるのを考えるのは自分だけだろうか。


LAW & ORDER シーズン12  第4話「血のダイヤモンド」 #映画 #eiga goo.gl/b7gnC


「ローン・レンジャー」の予告編見ていると、どう見ても主役はジョニー・デップ演じるトントの方みたいなのですが。


力道山:刺した74歳元受刑者、病院で死去 mainichi.jp/select/news/20… 刺した時、24歳だったわけね。例によって陰謀説もあります。


しかし、昭和38年のこの前後一ヶ月足らずにうちにJ.F.ケネディ(11/22)、小津安二郎(12/12)、力道山(12/15)が相次いで亡くなっているのだから、なんだかすごい。


yapoono6さんの脳内は「金」15%「楽」10%「無」20%「緩」10%「軟」10%「昼」15%「人」15%「好」5% ポイント:70pt ランキング:179836位 twimaker.com/?ref=yapoono6 #twimaker


村上春樹の新刊を本屋で探したらどこにもないのでどうしたのかと思ったら、売り切れ。いやはや(読みたいわけではない)。電子書籍は出てないみたい。出せばkindleその他の普及にずいぶん弾みがつくと思うのだが(別に期待しているわけではない)。


折りたたみ式で広げるとマンガ原稿の原寸くらいの大きさになるタブレットが出たら、かなり食指が動くでしょうね。サムスンで折りたためる液晶は商品化中とか聞いたから、実現も近いのでは。


今目の前で『一時に霞ヶ関って言っただろうが! なんで霞ヶ浦にいるんだよふざけんな!』って電話にむかって怒鳴ってるサラリーマンがいた。路上コントか何かか?

小暮 宏さんがリツイート | 633 RT

CSI-NY シーズン7 #4 血には血を csi.dramanavi.net/blog/2012/01/1… エドワード・ジェームズ・オルモスの昔気質のボスが悪役にも関わらずどこかマックと男同士の信頼関係を持っているような漢気が圧巻。