現在はアメリカで新作封切を待っている北村龍平監督の出世作。なるほど、今のアメリカで求められそうな映像センスオンリー(で、言わずもがなながら無内容)の作り方。世界中から才能が集まるのは昔からのアメリカ映画界なのだけれど、それが新しい血を入れるというよりマクドナルド的な平準化に向かっているのはなんだか嬉しくない。
中国やインドといった巨大マーケットが加わったらどうなっていくかわからないが、グローバリズムの進行という点では変わりないだろう。一番割りを食うのは日本みたいに中途半端に大きい市場というのも他の産業と一緒。
この監督が日本で最後に撮ったのがゴジラを殺したといってもいい「ゴジラ FINAL WARS」というのは今にしてみるとできすぎ。