早い話、動物に変えられるところが画として示されているわけではなく、見せてしまったら丸っきり昔のB級怪奇SFになってしまうだろうが、代わりに何があるかというとスタイリッシュな、というよりはっきりスカしたと言った方がよさそうな映像とやりとりが二時間続くわけで、改造されてしまう恐怖とか場合によっては気持ちよさとかまで踏み込まないのがいかにも物足りない。
私は貝になりたいならぬロブスターになりたいと言っていた主人公が本当にロブスターになったらどうなのかとか描いたらバカバカしいけれど、そういうバカバカしさを避ける方に腐心して終わってしまった感。
車の中のアングルから一続きのワンカットで動物を殺すのを無造作に見せるオープニングは好調で期待したのだが、そのあとが続かなかった。
(☆☆★★★)
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