イェール大学での「切腹」上映後の質疑応答で、悪役をやるのは好きです、虚実、光と影をいくつか持ち合わせてないと演じられないない、顔だけ悪そうにしてもではだめですと語る仲代氏。
話の途中でアイヤと止めたりするあたりでアメリカの観客が笑うのを見て、あ、笑ってもいいのだなと思ったという。このあたりは日本でも封切り時に笑い声が起きたと小林信彦のコラムにあった。
ものすごく物々しいタッチの中に、仲代の津雲半四郎が知っていてとぼけている芝居がふっと入ってくるからけっこう可笑しくなるのだな。
やはり自分の作品の中で一本といえば「切腹」で、あそこで主役であると共に語り手でもあるのだが、そこで子供の時にラジオをずうっと徳川無声などの語り芸を聞いていたのが役に立ったという。
仲代達矢の日本映画遺産 第三回 新たな挑戦
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