prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「牝猫たち」

2017年04月29日 | 映画
池袋周辺のロケにすぐれ、あ、ここ新文芸座の裏手、ここアニメイトの前、ここ東口から西口に抜ける通路の出口といった具合に一目でわかるように撮れている。

デリヘルで働く三人の女を平行して捩り合わせるように描いていく展開がきめ細かく、しかもちょっとづつ意外性を入れていく語りがおもしろく、その他の脇も含めて各キャラクターが悲惨さと自棄みたいな明るさとブラックな感じなどさまざまな面をない混ぜているのが良い。

虐待を受けている子供のエピソードが怪獣ガッパ(日活唯一の怪獣映画)を絡めて子供の感覚に合わせてか、悲惨さを中和するためか大きな飛躍を見せるが、収め方を含めてちょっと中途半端なのは残念。

盗撮やネットの炎上などなデジタルアイテムを取り入れただけでなく、夜間撮影が多いせいか、画面自体あからさまなデジタル感が強い。

このリブートプロジェクトで先行公開された二本では女たちの下着がプレーンな柄だったけれど、ここでは仕事が仕事なせいか濃い色が多い。
(☆☆☆★★)

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト 公式ホームページ

牝猫たち|映画情報のぴあ映画生活

映画『牝猫たち』 - シネマトゥデイ



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4月28日(金)のつぶやき

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