実はあんなにいっぱい怪獣が出てくるとは思わなかった。予告編でわさわさしているのが何か変だなとは思っていたのだが、中国を舞台にしたとあっては雲霞のような人海が見られるものと思い込んでいたのでした。
人間同士の戦いだと相手をどう設定するのか、異民族の襲来を防ぐためという本来の機能を全面に出すと、中国の国内政治的に面倒という事情もあるのかと思う。
美学的な映像はたまぁに出る程度で、完全にゲーム感覚というかCG大作感覚で通している器用さに呆れるというか恐れ入った。これくらい世渡りに長けていないと国民党兵士の息子から北京オリンピックの開会式の演出まで「出世」はできないということか。
マット・デイモン扮する英語を操る西洋人(何人のつもりだ?)が主役なのは世界市場相手ということだろうけれど、中国語と英語の両方わかる美女ジン・テイエンが鎧に身を包んで活躍するのが中国市場とゲーマー向けという感じ。
とにかく見せ場は連続するので退屈はしないが、肝腎の怪獣の性格付けが曖昧であまり魅力がなくて全体に何しろバカバカしい。
(☆☆☆)
グレートウォール 公式ホームページ
映画『グレートウォール』 - シネマトゥデイ
グレートウォール|映画情報のぴあ映画生活
本ホームページ