prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

2017年04月24日 | 映画
オープニングのうっかり乗り込んだ列車が動き出してしまい、どうしようもなく遠くに連れていかれてしまうあたりの子供の心細さの表現が圧巻。

インドのとんでもない大きさや物騒な連中がたむろしているあたりの怖さ、子供が走り続けるロケシーンで素晴らしい映像センスを見せる。

青年期から「スラムドッグ・アンド・ミリオネラ」からぐっと成長したデーヴ・パテールが「奇跡がくれた数式」に続き好演。
インド青年が自然に大学で白人の恋人ができるあたり、当時のオーストラリアが他民族主義をとっていた影響もあるかと思える。

養親になるニコール・キッドマンの長台詞で説明する貧しいインド少年を引き取った理由が、善意には違いないが意外と屈折した理由なのが興味深い。

後半、グーグルアースを使ってどういうルートでカルカッタ(現コルカタ)に行き着いたのか割り出すのは何事もスピードアップした時代にふさわしいけれど、多少あっけない感じはする。
(☆☆☆★★★)

LION/ライオン ~25年目のただいま~ 公式ホームページ

映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』 - シネマトゥデイ

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4月23日(日)のつぶやき

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