寝てばかりいるヒロイン、という設定自体、夢だからという口実で作者が好きなものを好きなだけぶちこめるからではないかと思いたくなるくらい。
夢と現実、魔法と新しいテクノロジーを行き来して結びつける趣向はおもしろいのだけれど、テクノロジーの方はかなり現実的になっているぶん陳腐化しやすい、あるいはもうしている印象で、自動運転の自動車みたいにいずれ実用化されるガジェットをもってこられても魅力的とは思えない。
オリンピックや大企業が夢に出てくる王国と対応して出てくるあたりで、たとえば無事2020年のオリンピックが済むのかいな、無事済みさえいいのか、政府御用達みたいだとなんだか鼻白んだ。なまじっかリアルな存在が絡むことでかえって上滑りしている。
ストーリーやキャラクターが内から動いているのではなく、動かされている感。
(☆☆★★★)
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