一週間を曜日で区切って描く日記みたいな形式をとりながら、500円玉を貯めた豚の貯金箱とか金にまつわる話がセコいレベルからだんだんまとまった(かといって映画の製作費という額ではない)数十万円単位の支払いが滞納している話になり、さらに重要な女の存在が明らかになっていき、といった展開のさせ方が上手い。
このお話全体が胡蝶の夢みたいに誰かの夢の中なのではないかといったニュアンスも終盤になって浮かび上がってくる。初めからではなく途中からそうなる移行ぶりがおもしろいところ。
ロマンポルノといっても本来のそれが1時間10分くらい(三本立てだからそれくらいになる)なのに対して、1時間半弱というのはかなり長くなった印象。
セックスシーンは疑似な分、かえってコントロールが効いてAVみたいにやたらとえんえん長くならずコンパクトに表現できている印象。昔みたいにとにかく刺激で勝負というのはAV登場した後ではもう投げているから落ち着いたもの。
(☆☆☆★★)
ロマンポルノ・リブート・プロジェクト 公式ホームページ
ジムノペディに乱れる|映画情報のぴあ映画生活
映画『ジムノペディに乱れる』 - シネマトゥデイ
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