prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「風に濡れた女」

2017年04月26日 | 映画
オープニング、女が自転車に乗った海にじゃぶじゃぶ入っていくのは神代辰巳監督脚本の「恋人たちは濡れた」のラストだなと思って、ああいう世にもけだるくやる気がなくて、だけどセックスだけはまあやることはやる、という捉えどころのない連中の中から生還したような、しかしもう少し積極的に人を翻弄する女がここでのヒロインになる。

主役の男が隠者みたいに人里離れたところに掘っ立て小屋を建てて自給自足?して暮らしている元役者で、そこに変な女や昔の仲間とその弟子の若い男優と女の劇作家(やたら小さくて可愛いのは狙いか)がやってきて、各人の欲望というより玉突きみたいになりゆきでやってしまうといういい加減さなところがおもしろい一方でちょっと緩すぎ。
若い男優たちがいつもまったく同じように個性ゼロで振る舞っているのが皮肉な感じ。

ロマンポルノリブート第一弾の主人公が映画監督で第二弾が役者、と作り手に近い設定で、なんだかんだいって女が(迷惑ながらも)寄ってくるというのは調子いいと考えるべきか、10分に1回は濡れ場を置かなくてはいけないというルールのせいか。
(☆☆☆★)

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト 公式ホームページ

映画『風に濡れた女』 - シネマトゥデイ

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