prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「さよならの微笑」

2017年04月10日 | 映画
不倫しているカップルのそれぞれの連れ合いが冠婚葬祭などで接触するうち自然に接近して、元の不倫カップルの発情ぶりとは対照的にゆっくりと節度をもって仲良くなる、その節度が逆になんだか意地悪く一種のスマートな復讐かあてつけみたいにも見えてくるのがおもしろいところ。

やたら女に手を出してまわっている頭が薄くなりかけている男が、手を切って回るあたりの自分勝手な調子のよさは太宰治の「グッドバイ」みたい。

子供がかなり悪意を見せてバカな大人がお尻を出して見せるところ(なんで西洋人は酔っぱらったりするとああ尻を見せるかな)とか、ゲロを吐いているところとか変な写真ばかり撮っているのがヨーロッパ映画らしい。

こういういわゆるエスプリの効いたフランス映画らしいフランス映画って減った気がする。




4月9日(日)のつぶやき

2017年04月10日 | Weblog