prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

2020年07月11日 | 映画
エル・ファニングの童顔で無邪気で身体はむちむちというルックスが、今のアレンの性的スキャンダルをどうしても連想させるのが困ったところ。
アレンがあれだけホームグラウンドにしていたニューヨークがどこかよそよそしい感じに写る。

ヴィットリオ・ストラーロのゴージャスな色調が現代が舞台なのにちょっと懐古的な味をつけた。

シャラメの生活環境の贅沢さとその象徴のような母親がどんでん返し式に逆転する鮮やかさ。

ティモシー・シャラメもジュード・ロウもリーブ・シュレイバーも全部ちょっとづつ]昔のアレン自身に見える。
もっともアレンが美男だったりセクシーだったりする俳優たちに託していい格好をしているのかというと、アレン自身さえない運動神経ゼロかというとまったく違うらしい。